「たまゆら(玉響)」とは、少しの間、ほんのしばらく、という意味の大和言葉です。喧騒を忘れ、この小さな美術館でほんのひととき心和む時間を過ごしませんか?本展ではレコードジャケットを中心に、庶民の娯楽、暮らし、ファッションと大衆的で親しみやすい作品を展示し、ノスタルジックな昭和の世界へいざないます。

洋画家・宮永岳彦(1919年から1987年)は、純粋絵画のほか、数多くの商業デザインを手掛けましたが、レコードジャケットもその一つです。一瞬にして記憶が蘇るほど魅力的に描かれたオードリーヘップバーンや美空ひばり。珠玉の映画と美しいジャケットは、遠い昔の思い出を彩ります。大衆に寄り添い、人々の日常や暮らしを描いた作品はどこか懐かしく、時空を超えて在りし日の昭和が偲ばれます。また、戦後の復興期に描かれた都会の洗練された女性は、斬新で今もなお色褪せることはありません。

宮永は「鑑賞する人々に静かで穏やかな安らぎを与える一種の精神安定剤のような絵であってほしい」という信念のもと、制作活動をしました。不安な日々を過ごす今だからこそ、そんな宮永の作品は私たちの琴線に触れるのではないでしょうか。たまゆら昭和に想いを馳せ、至福の時をお過ごしください。

会期

常設展示室 令和4年3月16日(水曜日)から9月25日(日曜日)まで

注意:月曜日(祝日の場合は翌日)休館

展示作品一例

カラフルな花飾りのついた大きな帽子を斜めに被った映画「マイフェアレディ」に出演したオードリーヘップバーンの肖像画を描いた作品の画像
落ち着いた色調で描かれた、チェロを弾きながら遠くを見つめている映画「昼下がりの情事」のワンシーンのオードリーヘップバーンの姿が描かれた作品の画像

Invitation to screen and popular music(オードリーヘップバーン)(1969年)

観葉植物が置かれた店先で、奥の鏡に映る黒いスーツを着た女性が見ているなか、大きな肩パットにウエストを絞ったスタイルの赤いスーツを着た女性が立っている様子が描かれた、都会的な雰囲気を表現した絵画作品の画像

銀座の午後(1950年)

茶色と黄色の背景に野球選手がスライディングをしている様子が描かれており、中央には「日本シリーズ 大洋ホエールズ・大毎オリオンズ」と書かれ、下部にはスポンサーのソーセージ缶詰の広告が配置されたポスター

「日本シリーズ大洋×大毎」ポスター(1960年)

「TOKYO」と書かれた中央の帯びの右上に東京の街並みと国会議事堂が描かれ、左側に明るい黄色の着物を着た女性が振り返って立っている、昭和の雰囲気が漂うレトロなポスター

「Tokyo」観光ポスター(1954年)

魚の骨が入っている皿の前で、赤いリボンを首に巻き、緑色の目をキラキラさせた黒猫が後ろを振り返って見ている様子を描いた作品の画像

赤いリボンの黒猫(制作年不明)

髪には薄いピンク色の花が飾られ、口元に微笑みを浮かべた優しい表情を柔らかなタッチで描いた吉永小百合の肖像画の作品の画像

Invitation to screen and popular music スクリーン・オブ・ジャパン(吉永小百合)(1969年)

この記事に関するお問い合わせ先

文化スポーツ部 文化振興課 文化振興担当
電話番号:0463-86-6309
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