2021年(令和3年)、宮永岳彦記念美術館は開館20周年を迎えます。開館以来、年2回、全作品を入れ替える展示替えを実施し、商業デザインから純粋絵画まで幅広く活躍した宮永岳彦(1919~1987年)の残したバラエティ豊かな作品と、人間的にも魅力的な画家の足跡を、様々なテーマでお楽しみいただいてまいりました。開館20周年を記念する本展では、宮永が生涯こだわり、また、クライアントの思惑から解放され自由に描いた油彩画をクローズアップし、洋画家・宮永岳彦の世界をご堪能いただきます。

 宮永の油彩画といえば、晩年に取り組んだ豪華絢爛な美人画が代名詞になっていますが、そこに至るまでに辿った道には、ひとりの画家のものとは思えないほど多彩な作品が溢れています。そして、その軌跡を辿ることで、絵画の技術的な模索だけでなく、ある時は昭和という時代の放つ刺激にインスピレーションを感じ、またある時は自らの世界の構築のために社会からの刺激と闘った、画家のこころの動き、そして感性の閃きが見て取れます。

 昭和の空気、そして、宮永の思いを感じながら、様々に変化する宮永芸術の展開をお楽しみください。

会期

 常設展示室 令和3年7月1日(木曜日)から令和4年1月30日(日曜日)まで

 注意:月曜日(祝日の場合は翌日)休館、年末年始(12月28日(火曜日)から1月2日(日曜日)まで)休館

展示作品一例

情熱的なオレンジ色の背景に、青と黒の服を着た女性が踊る様子を、躍動感あふれる筆致で描かれた抽象的な絵画作品の写真

 ファルーカ(1953年)

床のタイルとレンガの壁を背景に、裸の女性がタオルを入れた洗面器の傍に湯舟に足を入れて座っており、窓から差し込む光が体を照らす様子を描写した写実的な油絵作品の写真

 浴する女(1949年)

背景には海とボートが描かれ、白い頭巾をかぶった女性が座り込んで膝を抱え、奥には着替えている上半身が裸の女性が立つ、浜辺に集う複数人の海女さんが荒々しい筆致で描かれている絵画作品の写真

 海女(1952年)

白を基調とした建物を背景に複数の人物が描かれており、横たわる人物の上に片足で立ち両手を上げている裸の女性と、その奥で背を向けて肩に人を乗せて運んでいる男性を描いた、荒々しい筆致が特徴的な絵画作品の写真

 蒼い太陽(1956年)

体を暗く深い緑色で、髪の毛を黒色の絵の具で描かれた裸の女性が体育座りをして両腕を重ね頭を抱えて泣いているように見える抽象的な人物像を特徴とし、白い背景に荒々しいタッチと質感が表現された絵画作品の写真

 薫り(1962年)

大胆な筆致と抽象的な背景で、頭に烏帽子を被り、白と金の花柄があしらわれた赤い着物をまといお面を被った男性が刀のようなものを左手に持ち立つ姿を描いた、道成寺の一場面を描いた絵画作品の写真

 道成寺前乱拍子 (1965年)

アーチ型の枠の前の黒い椅子に座っている、赤いリボンがついた白いフリルとストライプ柄のスカートの民族衣装の様な服を身にまとった女性が、光が差し込む先を静かに見つめ佇んでいる様子を描いた作品の写真

 YUGOSLAVIA宴 (1972年)

花冠を頭と腕に飾り、薄い布をまとった女性が大きな白い貝殻の上に立っており、両側にいる2人の女性が取り囲んで布を広げて祝福している、全体が優しく淡い色彩で描かれた「ヴィーナスの誕生」を思わせる絵画作品の写真

 韻<ボッティチェルリ「ヴィーナス誕生」想> (1983年)

この記事に関するお問い合わせ先

文化スポーツ部 文化振興課 文化振興担当
電話番号:0463-86-6309
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