宮永岳彦は女性の目を持った画家でした。宮永の描く女性は洗練され、自信に満ち溢れています。宮永は女性が自身の精神と肉体を理解し、肯定した時に初めて己を解き放ち、誇りやくつろぎを感じることができると知っていました。そしてそれを男性の目を通し、生涯をかけて理想の女性像として描き続けました。

 宮永岳彦は戦後の商業デザインで、人々の夢や欲望、時代を象徴する女性を、ポスターや表紙画に多く描きました。また一方で、自分の内なる声に響く夢の女性を、純粋芸術という形で情熱を持って表現しました。

 若いころから培われた素描力によって、作品の中の女性は生き生きとした表情やしぐさを見せ、私たちに語りかけます。口元に笑みを浮かべ、見るものを誘うようなまなざしを向けて。

 本展示ではあなたを誘惑する魅力的な女性の作品を集めました。彼女たちと視線を絡ませることで生まれるコミュニケーションをお楽しみください。

会期

常設展示室 令和4年10月1日(土曜日)から令和5年3月26日(日曜日)まで

注意:月曜日(祝日の場合は翌日)、12月28日~令和5年1月2日休館

展示作品一例

荘厳なステンドグラスをバックに、金色の装飾やフリルがあしらわれた紫色の豪華なドレスをまとい、金髪を高く結い上げた白い肌の女性が、差し込んだ太陽の光に包まれて椅子に座っている様子を描いた作品の写真

煌(1978年)

淡い緑と黒の絵の具が塗り重ねられた抽象的な背景の中に、左側を向いて座っている裸の女性の姿が描かれており、不透明な色彩と力強い線で表現された絵画作品の写真

リズム(1962年)

左上に白い鳥、正面を向いた2人の人物の顔が右上と左下に大きく重なって描かれており、中央には真っ黒で目を閉じた仏像が左を向いた姿が描かれ、全体的に渦巻き模様で表現され、茶色と緑の絵の具が混ざり合った様な抽象的な絵画作品の写真

招待(1961年)

華やかな花柄の壁紙を背景に、首元に赤い花の飾りをつけ、中国の伝統的な青いチャイナドレスを着た女性が座っている椅子の背もたれに両手をかけ、スリットから足をのぞかせた横向きのポーズをとっている様子を描いた作品の写真

鳳(1976年)

緑と茶色がかった背景の中に溶け込んでいるかのように、肩にストラップをかけた黒い服と花柄のズボンを着用し、背中を向けて座る女性が振り返っている様子が描かれた絵画作品の写真

憩(1969年)

モノクロで描いた全日空のジェット機と、頭にベールを乗せた白いウエディングドレスを着た女性が振り返って右手を差し伸べている様子を描いたポスターデザインの写真

全日空『ジェットのハネムーン』(1967年)

背景には花火のような鮮やかな光が散りばめられ、ウエーブがかかった髪を結い上げ、赤いネックレスと白いイヤリングを身に着けた女性が振り返っている様子が中央に大きく描かれた、華やかで幻想的な絵画作品の写真

日本橋(制作年不明)

長く白い髪の裸の女性が海底で珊瑚や貝殻に囲まれており、水面には魚が泳ぐ様子を、青と緑を基調にした淡い色彩で描かれた水彩画作品の写真

別冊小説現代 1967年初夏特別号(1967年)

明るいピンクの背景に、肩に大きな蜘蛛のような虫がついた白い服を着た赤い髪の毛の女性が、笑顔で首を傾げている横顔を描写している作品の写真

週刊漫画TIMES(制作年不明)

この記事に関するお問い合わせ先

文化スポーツ部 文化振興課 文化振興担当
電話番号:0463-86-6309
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