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ニホンザル情報

問い合わせ番号:10010-0000-0525 登録日:2019年12月26日

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ニホンザルの群れ最新位置情報のページへ

秦野市では現在日向群の追跡・追い払い及び丹沢湖群、未知の野生群、ハナレザルの侵入防止のための監視を実施しています。

枝に座るサル

毛づくろいするサル 

確認している群れについて

日向群

子易群が利用していた縄張りのすぐ隣にいた群れ。主に伊勢原市・厚木市を生息域にしている。子易群除去後、縄張りに侵入し、秦野市にも出没する可能性があることから平成30年度よりテレメトリー調査を実施し、動向の把握に努めている。

現在30頭(令和2年度モニタリング調査結果による)

群れの除去が完了した群れについて

子易群

蓑毛・寺山・名古木地域に出没。元々伊勢原市子易地域で確認された、大山群から分派した群れ。

主に夏季に秦野市、冬季に伊勢原市を行動域としている。かぼちゃなどの夏野菜やさつまいも、栗、柿の食害を引き起こしていた。

平成24年7月より、第3次神奈川県ニホンザル保護管理計画に基づき、個体数調整のための箱わなによる捕獲を実施。

平成29年7月より、第4次神奈川県ニホンザル管理計画に基づく個体数調整(適正配置とするための群れの除去)を実施。

平成30年2月17日、群れの除去完了。

大山群

弘法山ハイキングコースでよく目撃されていた。元々伊勢原市大山地域を行動域としていたが、年々南下し、北矢名・南矢名地域に出没していた。

行動範囲は伊勢原市善波・坪ノ内・栗原・子易地域~秦野市名古木・南矢名・北矢名地域と広く、秦野市には主に善波トンネル上を渡って侵入していた。

平成24年度より、名古木にも侵入するようになった。夏野菜のほか、みかん・栗・柿の食害を引き起こしていた。

平成26年7月より、第3次神奈川県ニホンザル保護管理計画に基づき、個体数調整のための箱わなによる捕獲を実施。

平成29年7月より、第4次神奈川県ニホンザル管理計画に基づく個体数調整(適正配置とするための群れの除去)を実施。

令和2年7月14日、群れの除去完了。

秦野市としての取組み

各群れのサルには無線発信機が装着されているので、その電波をテレメトリー受信機でキャッチし、行動域を把握しています。

サルが里に下りてきそうな場合は、煙火(動物撃退用の花火)や電動エアガンで追い払い、奥山へ押し戻す活動をしています。

またサルは行政境を越えて行動しているため、県・伊勢原市と連携した追い払いも行っています。

テレメトリーでサルの位置を探りながらエアガンで追い払い 

煙火で追い払い

追い払い員の車にはこのステッカーを貼ってあります

追い払い方法について

追い払い方法の一つに、エアガンや煙火(動物撃退用の花火)を用いた方法があります。

サルを追い払うにはとても効果的です。

!秦野市ではサルの追い払い時に、エアガン・煙火を使用しています。
煙火は大変大きな音が鳴ります。(連続して大きな破裂音が3回、一定の間隔で鳴ります。猟銃の音のように単発ではありません。)

!煙火使用上の注意:煙火の使用中に、持ち手付近が破裂し、指を負傷する火薬類の事故が発生しています。煙火を使用する場合は、決して素手で煙火を握って使用しないでください。

使用する場合は、煙火を必ず金属製の筒に入れるか、なるべく煙火本体から離れた場所で握れる様な筒に入れて、使用して下さい。

電動エアガンと煙火です サル追い払い隊員自作の煙火ホルダー

ハナレザルについて

サルの習性として、4~5才になった若いオスザルは、群れを離れ独り立ちをします。これは群れ内での近親交配を防ぐための習性です。

群れのサルのように山中で生活しているのとは違い、どこにでも出没するのが特徴です。
大抵は、2、3日で移動してしまいます。特に交尾期である秋は、メスザルを求めて移動するため目撃が増えるようになります。

普段見かけない場所でサルを目撃した場合は、ハナレザルの可能性があります。しばらくするといなくなります。ただし、何週間も同じ地域で目撃する場合は、エサ場を見つけ居ついてしまった可能性がありますので、市役所・警察までご連絡ください。

市街地にもサルのエサとなる果樹や家庭菜園があるため、普段から、動物の被害にあわないよう適正な管理を心がけて下さい。サルにとって居心地の良い場所であると、居ついてしまう恐れがあります。

また、個体によっては、人の食べ物の味を覚えていて、網戸を開けて家屋に侵入し、台所・仏壇からお菓子やパンを盗むものもいます。近隣でハナレザルが出没している時は、戸締りをしっかりしておいて下さい。

観光客等による餌付けがされていて、加害レベルの高い地域から来た個体は、そのような傾向があるようです。

サルに対する注意

ハナレザルも群れのサルも、野生のサルはとても臆病です。人馴れしていなければ、人に危害を加えることはほとんどありませんが、定着(住み着き)の防止と被害にあわないため、次のことに注意して下さい。

  • 餌をやらない
    餌付けをすると、人間を怖がらなくなり、野生に戻らず定着してしまいます。定着によって農作物を荒らす、家に侵入するなどの被害が発生します。
  • ゴミ出しを気をつける、未収穫野菜を放置しない
    ゴミを放置すると、サルにとって餌場と認識され定着する原因となります。
    ゴミ出しを気をつける、家庭菜園・畑をやっている方は残渣を埋設する等、餌場とならな
    いようにして下さい。
  • 女性・子どもは近づかない・目を見つめない
    サルはペットではありません。不用意に近づいたり見つめたりしないで下さい。目を見つめるとサルが威嚇されたと思い、視線をそらしたときに襲われることがあります。女性・子どもは襲われ易いので注意して下さい。
  • 人を怖いものと教える
    サルは臆病な生き物です。初めは人を恐れていますが、サルの存在を許すとサルのほうが強いと思ってしまいます。
    出来る限り人は怖いものだと教えましょう。大声・花火等で追い払う方法が効果的です。

サルの群れに対しては、地域が一丸となって定着の防止に向けて取り組むことが大切です。

食害について

引き抜かれ荒らされてしまった人参畑
荒らされた人参畑

芯だけ残しかじられたカボチャ
かじられ芯だけになったカボチャ

ミカンをくわえ逃げる親子サル
ミカンの食害

まだ青い栗を食害するサル。青い栗が好物
栗を食害するサル

サルは数十頭の群れで動くため、被害は大きく、一日で実った作物が全滅することもあります。
大変大きな農業被害を及ぼすサルですが、人身被害が発生するおそれがある場合を除き、捕獲は法律で禁止されています。

子易群については、第3次神奈川県ニホンザル保護管理計画に基づき、新たな加害個体群の個体数調整として平成24年度より捕獲を実施しました。

大山群については、第3次神奈川県ニホンザル管理計画に基づき、生活被害及び人身被害の防止のための個体数調整として平成26年度より捕獲を実施しました。

両群ともに、平成29年7月より第4次神奈川県ニホンザル管理計画に基づき、個体数調整(適正配置とするための群れの除去)として、全頭捕獲を実施し、子易群については、平成30年2月17日に、大山群については、令和2年7月14日に、全頭捕獲が完了いたしました。

日向群については、第4次神奈川県ニホンザル管理計画に基づき、令和2年度より日向群の加害個体2頭の捕獲を実施しています。

捕獲実績

子易群

  • 平成24年度
    11月5日オトナオス1頭
  • 平成25年度
    7月13日コドモオス1頭
    7月16日コドモオス2頭
    7月23日ワカモノオス1頭、コドモオス1頭
    7月26日コドモメス1頭
    7月30日コドモオス1頭
    8月2日オトナメス1頭(発信器付首輪を付けて放獣)
    2月26日ワカモノメス1頭
    3月25日コドモオス1頭、コドモメス1頭
  • 平成26年度
    3月6日コドモオス1頭
  • 平成27年度
    捕獲なし
  • 平成28年度
    捕獲なし
  • 平成29年度
    捕獲なし(伊勢原市側にて全頭捕獲完了) 

大山群

  • 平成26年度
    8月17日コドモオス1頭、オトナメス1頭・アカンボウ1頭(放獣)
    9月15日ワカモノメス1頭
    9月29日コドモオス1頭、コドモメス2頭
  • 平成27年度
    5月22日オトナメス1頭(放獣)
    1月5日コドモメス1頭
    3月24日ワカモノオス1頭
  • 平成28年度
    5月19日コドモメス1頭、ワカモノメス1頭
    5月22日ワカモノオス1頭
    5月29日コドモオス3頭 
    6月8日ワカモノオス1頭
    7月2日コドモオス1頭、ワカモノメス1頭、オトナメス1頭・アカンボウ1頭(放獣) 
  • 平成29年度
    捕獲なし
  • 平成30年度
    捕獲なし
  • 平成31年度
    捕獲なし
  • 令和2年度
    捕獲なし(伊勢原市側にて全頭捕獲完了)

日向群

  • 令和2年度
    捕獲なし

生産者の方はネットや電気柵で防衛し、サルに餌場と認識させないために地道な追い払いをお願いいたします。また野菜残渣を放置すると、定着の要因となりますので適切に埋設等の処理をお願いします。

畑にいるだけでも効果がありますので、収穫前はなるべく見張るようにして下さい。

また、放置されている果樹もサルの格好のエサとなっていますので、出来る限り収穫して下さい。

このページに関する問い合わせ先

所属課室:環境産業部 農業振興課 農業支援・鳥獣対策担当
電話番号:0463-81-7800

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