プログラミング教育
問い合わせ番号:15774-2998-7678 登録日:2021年1月7日
上小学校では、平成28年度8月末のタブレット40台先行導入後2年間、秦野市教育委員会より研究委託を受け、「ICTを活用した学びの工夫 ~タブレットを生かした授業づくり~」をテーマとして授業改善に取り組んできました。
研究のステップとして、「やってみる⇒工夫する⇒活用する」を設定し、2年ごとに検証をしていくことにしました。平成29年12月の研究報告は、最初の段階であり、とにかく「やってみる」という意識で試行錯誤した内容でした。
令和2年度より新学習指導要領が完全実施となり、全体として「学びの質」が重視されていることから、より一層授業での工夫が求められています。教育課程もPDCA的にバージョンアップしていくことが必要です。
そこで平成30年度より、一歩進めて、「工夫する」ことに重点を移し、「子どもの伝える力を育む授業をめざして プログラミング的な体験を取り入れた学びの工夫~」を研究テーマとして、VISCUITやPyonkeeなどのアプリに加えてSpheroなどのロボットも導入してきました。子どもたちが意図した動きをコンピューターで再現する活動を授業やクラブ、休み時間などにも行うようにしてきました。また、株式会社NTTドコモや株式会社ロイロ・ノートのご支援を過分にいただきながら、2020年度のプログラミング教育の完全実施に向けて研究を続けてきました。
令和元年11月22日にこれまでの研究の「報告会」を開いたので、以下にまとめました。
令和元年11月22日 プログラミング教育 研究報告会 レポート
6年 フィジカルプログラミングに挑戦
6年生は、算数「速さ」の学習でロボットを活用しました。
球体型ロボットのスフィーロに、秒速(0.8m)と数値を入力し、走らせることで、「道のりの公式」を導き出すことにチャレンジしました。
まず、グループでスフィーロを2秒、4秒、6秒と走らせました。
次に、実際にスフィーロが走った道のりから、道のりを求める公式(道のり=速さ×時間)を考えだしました。
スフィーロを走らせた結果をもとに、「道のり=速さ×時間」になることを発表し、クラスで共有化をしました。
また、余った時間を活用して、3秒、5秒走らせた場合でも、自分たちが考え出した「道のりの公式」が適応することも発表しました。
4年 アンプラグド・プログラミングにチャレンジ
4年生は、コンピュータを用いなくても出来るアンプラグド・プログラミングで、複雑な図形の面積を求めることにチャレンジしました。
L字型図形の面積の求め方について、グループごとに考えさせ、3つの方法を導き出しました。
講演会
研究授業後、株式会社情報通信総合研究所の平井聡一郎先生より研究授業の指導講評と2020年度より必須化となるプログラミング教育について、ご講演をいただきました。
昨今の世界経済の動向や日進月歩の技術革新などの情勢を紹介されたうえで、プログラミング教育が必要な理由について、熱意あるご講演を頂きました。
令和2年2月17日 5年 プログラミング授業 「正多角形の作図」
令和2年2月17日に5年生を対象にプログラミングの授業が行われました。
「Pyonkee」を活用して正五角形を作図する場合、どうしたらいいのかを考え、保護者にも説明しました。
その後、正五角形の作図で作ったプログラムを活用しました。
プログラムの中の繰り返す回数と外角を変更するだけで、もっと複雑な正多角形を作図することができました。
<令和2年度の実践>
令和2年11月25日 第7回 校内研究会 プログラミング授業の実践
2年 「三角形と四角形」
2年生は、アンプラグド・プログラミングで、三角形と四角形の仲間分けの学習をしました。
さまざまな形を「Yチャート」を用いて、分類していきました。
「三辺のうちの1つの辺が少し曲がっている形」や「辺がわずかに閉じていない形」などの一見すると間違ってしまいそうな形も混ざっており、子どもたちは、タブレットを操作しながら、なぜその形が三角形と言えないのかを、順序立てて説明していました。
4年「『ふるさとの食』を伝えよう」
4年生も、アンプラグド・プログラミングで、文の組み立てについての学習をしました。
教師が用意した「例文」(ある商品の紹介文を段落ごとにばらばらにしたもの)を、「はじめに」「つぎに」「さいごに」などの順序を表す言葉を手がかりに一つ一つの短冊を読み取り、「序論」「本論」「結論」の順に順序立てて並べていきました。最後に、自分が並べたものについて、どうしてそのように並べたのか、話形を意識しながら説明していました。
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