本庁舎の耐震診断結果等の概要
問い合わせ番号:10010-0000-4208 登録日:2019年8月29日
平成25年度に市役所本庁舎の耐震診断を実施し、平成26年2月13日には、第三者機関の耐震判定委員会から耐震診断の評定を取得しましたが、その結果は、耐震改修促進法で求められる耐震性能を満たしていない状況であり、今後速やかに耐震対策を推進していく必要があります。
本庁舎の建築概要
- 構造:鉄筋コンクリート造
- 階数:地上5階、地下1階、塔屋3階
- 延床面積:7,407.91平方メートル
- 建築年月:昭和44年10月開庁
- 補強歴:平成9年~10年耐震補強
耐震診断結果(確定値)
(1)構造耐震指標(Is値)
階数 |
1階 |
2階 |
3階 |
4階 |
5階 |
---|---|---|---|---|---|
X方向(長辺方向) |
0.34 |
0.23 |
0.20 |
0.20 |
0.33 |
Y方向(短辺方向) |
0.35 |
0.33 |
0.29 |
0.37 |
0.44 |
注:Is値とは、新耐震基準(昭和56年)施行以前の建築物についての構造耐震指標のことをいい、建築物の地震に対する安全性を示す指標となります。耐震改修促進法では、必要とするIs値を0.6以上と定めています。
(2)コンクリート試験
圧縮強度試験結果
本庁舎のコンクリート強度試験は、設計基準強度20.6N/mm2に対し、平均で29.6N/mm2という非常に良好な結果でした。
中性化試験結果
本庁舎のコンクリート中性化試験は、鉄筋被り基準30mmに対し、平均で15.1mmという結果で、鉄筋の腐食による顕著な劣化はありませんでした。
(3)追加調査結果
耐震診断結果を踏まえ、次の内容について追加調査を実施しました。
床について
- 本庁舎の床は、設計図書のとおり、曲面スラブを採用しており、床の厚さの一番薄い箇所が約5.5cmであることが判明しました。
- 設計当初は、この厚さでも地震時において、水平伝達耐力(剛床)が成立するものとされていましたが、新耐震基準の下では、約13cm~15cmの厚さが一般的であることから、水平伝達耐力の不足を補うために床の補強が必要であることが分かりました。
梁について
- 耐震診断における構造計算上、本庁舎の梁は幅が狭いことから、柱より梁が先行して破壊する箇所があるため、建物強度を補うために梁の補強が必要であることが分かりました。
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