●広報はだの7月1日号3面 聞かせて先輩! 大学生のホンネ 「投票には行きます!でも…」 根岸澪さん(19歳) 法学部 法律学科2年 須藤優華さん(19歳) 文学部 広報メディア学科2年 西田啓朗さん(19歳) 工学部 光画像工学科2年  選挙に対して、さまざまな意見を持っていた高校生。同じく、新たに有権者となる東海大学の学生3人に、選挙について自由に意見を交わしてもらった。成人を目前に控え、政治とどう向き合っているのだろう。 西田 未成年は、政治に関心がないというより、よく中身が理解できていないと思う。政党が何をやっているかとか、全然知らない。 根岸 学校で勉強していても、その場限りの知識で終わってしまう。消費税の増税など、生活に直結するものは気になったりするけど。 須藤 いつ10%になるのかは、自分からインターネットで調べたりした。他の政策なども公表されているというけど、ほぼ見ない。 根岸 基本的に、情報が分かりにくいよね。 西田 ただ、未成年の関心が低いわけではないと思う。今、話に出た消費税や政治とお金の問題はテレビで見る。 須藤 でも、メディアは政治の一部しか説明していない。ネガティブな情報だけを取り上げていることが多いから。 根岸 そういうのを見ていると、「いい話題なんてあるの?」と思ってしまう。政治に不信感を持つ。 西田 メディアで取り上げられていない部分も気になるね。 根岸 最近はSNSを使った選挙運動も行われているけど、若者がSNSに求めているのは、気軽さと面白さ。そこをうまくつかまないと、効果はないと思う。 西田 若者を意識した活動は進んでいるけど、政党のイメージ作りのためという気がしてしまう。もっと自分たちのことを知ってほしい。 須藤 ただ、今回、選挙権年齢が18歳に下がったことはすごいことだと思う。高齢者にばかり目が向けられていると思っていたから。 西田 これを機会に、若手の政治家にももっと活躍してほしい。ベテランじゃないと影響力が小さくて意味がないのかなとも思うけど、そうしないと自分たちは興味が向かない。 根岸 私たちにはあまり良いことがないのかなって感じて、結局、関係ないと思っちゃうよね。 須藤 これまでは、20歳になって選挙権を得ても、勉強した知識や興味が薄れちゃっていたと思う。高校生のうちに投票できるようになったから、授業をもっと意味あるものにできそう。 西田 でも、18歳は忙しいよ。受験もバイトもあるし。面倒だとも思っちゃうし、やる意味ないんじゃないかな。 根岸 幅広い意見を集めるのはいい事だと思う。あまり効果は無いかもしれないけど、若者が興味を持つきっかけにはなるかも。ただ、投票の方法とか、もっと実用的な知識を付けないとだめだよね。 須藤 投票の方法なら、小学生のときからもっと学ばせていいと思う。吸収力があるから効果高そうだし。私たちの年代も、文系・理系関係なく、政治経済を学ぶべきだと思う。 西田 ちょっと待って。理系は今の授業だけでも本当大変なんだよ(笑)。個人的には、制度や仕組みより、政治の中身を見たいかな。「何ができているのか・できていないのか」、直接政治家の声が聞きたい。 根岸 やっぱり学ぶ機会が足りないのが問題だと思うから、それぞれの学生に合わせて政治の授業を幅広く選択できればいい。自分に身近な人に聞くことも大事だよね。 西田 インターネットやマスコミだけじゃ信じられない。政治に詳しい先輩の学生とか、政治家と若者どっちの立場も理解できる人と交流する機会がほしい。 須藤 19歳の私たちも、7月10日の参議院議員選挙から投票できる。自分の思いを伝えるために、とりあえず行くことが大切だと思う。極端な話、白紙の無効票だって、意思表示になると思う。 西田 今の政治に文句を言うだけじゃなくて、自分の意見を持たなきゃいけない。「こうすればいい」という考えを持つことが、若者には必要だと思う。 根岸 周りから得ることも大事。投票の経験がある家族や先輩、知り合いなど、身近な大人ともっと話をして学び合い、一緒に行動することが大切なんだと思う。  本格的な少子高齢化、人口減少社会を迎える日本だからこそ、若者の声で未来を変えることが大切。教育、就職、結婚、子育て、親の介護などについて、  「こんな政策が必要だ」  「こんな社会にすべきだ」 と自分自身の考えを持ち、選挙と政治が自分の生活や未来にどのように関わってくるのか、改めて考えてみよう。  投票は権利。あまり政治に詳しくなくても、関心のある特定の事柄だけで自身の意思を示したっていい。まずは投票に行ってみよう。 7月10日(日)第24回参議院議員通常選挙 投票時間 午前7時〜午後8時 投票できる方 ◇平成10年7月11日までに生まれた方で、平成28年3月21日以前に本市に転入届を出し、本市に3カ月以上住民登録のある方 ◇市内で転居した方のうち、6月9日以後に届け出た方は、前の住所地の投票所で投票してください。 期日前(不在者)投票ができます ※駐車場は市役所のみ利用可 期日前投票所 市役所西庁舎1A会議室  東海大学前駅連絡所 宮永岳彦記念美術館 曲松児童センター 受付期間 7月9日(土)まで 7月4日(月)~9日 受付時間 午前8時半~午後8時 午前9時~午後8時 他市区町村に滞在している方の不在者投票  出張などで市外に滞在していて、本市の選挙人名簿に登録されている方は、本市の選挙管理委員会に申請をすれば、滞在先の市区町村で投票できます。指定病院などでの不在者投票  指定された病院や施設に入院または入所していて、投票所まで行けない方は、病院長などに申し出ると、施設内で投票できます。 即日開票します とき 7月10日 午後8時45分~ ところ 総合体育館 ◇当日の問い合わせは、☎(82)2100(選管本部臨時電話)へ ◇投票率と開票の状況は、市ホームページで公開します(投票速報は当日の午前9時から1時間ごとに、開票速報は午後10時から30分ごとに更新) 公民館などの臨時休館  投票所となるため、7月10日は次の施設が休館になります。 ◇公民館(東公民館を除く) ◇ほうらい会館 ◇東海大学前駅連絡所 ◇平沢・戸川・三屋台・北矢名・堀山下児童館 ◇曲松児童センター ◇末広ふれあいセンター ◇老人いこいの家ほりかわ荘 問い合わせ 選挙管理委員会事務局☎(82)9661