●広報はだの6月1日号2面 今、やるべき 防災 DANGER DANGER DANGER  熊本地震で亡くなられた方は、49人(5月15日現在)、避難者は1万400人以上となっています。そんな中、問題になっているのが車中泊避難。「屋内が怖い」「プライバシーがない」「ペットがいる」などを理由に、車内で生活する方が多いそうです。問題点を理解し、適切な行動がとれるようにしましょう。 問い合わせ 防災課☎(82)9621 熊本地震に学ぶ車中泊のキケン 健康被害  車内の狭い空間で生活し、同じ体勢を続けていると、下半身の静脈に血の塊ができ、肺に詰まって呼吸困難などを引き起こすいわゆる「エコノミークラス症候群」を発症する恐れがあります。足腰が弱くなることで骨折したりする「ロコモティブシンドローム」などを併発することもあり、最悪の場合、命にかかわる危険な病気です。今回の地震では、熊本県内で50人以上がこれらを理由に入院しています。  なるべく早く避難所へ移るようにしましょう。やむを得ないときは、足腰を健康な状態に保つ運動(日本整形外科学会ホームページhttps://www.joa.or.jpに掲載)をしたり、予防効果がある弾性ストッキングなどを準備しましょう。 孤立化  被災者支援のNPO法人が現地で行った調査によると、車中泊の避難者の約8割が、行政からの接触を受けられなかったといいます。職員やボランティアスタッフは避難所の対応に追われてしまうため、各所に点在する車中泊者に個別に対応することは困難です。「仮設住宅がいつできるか」など、大切な情報や支援を得にくくなってしまいます。  なるべく早く避難所へ移るようにしましょう。やむを得ないときは、避難所の近くや、人の集まる大型駐車場に停めるようにしましょう。また、市の情報発信を携帯端末で受け取れるようにしておきましょう。 知っ得!備え 知ってる?ローリングストック法  非常食の備蓄方法の一つで、普段から食べている缶詰やレトルト食品を多めに備えておくものです。  非常食は最低3日分以上が必要と言われていますが、食べたら買い足すを繰り返すことで、「消費期限が切れるのを回避できる」「食べ慣れたものを非常食にできる」などのメリットがあり、おすすめです。 家具の転倒防止は不可欠  近年の大地震では、家具類の転倒・落下や割れたガラスによる負傷者が全体の約半数を占めています。  家が倒壊しなくても家具の下敷きになったりする可能性があるため、家具と壁を固定する「L型金具」や「つっぱり棒」、タンスの下などに敷く滑り止め用のゴムなどを使い、けがを防ぎましょう。 「正確な情報」が命綱  突然発生する災害の中では、「正確な情報をいち早く入手すること」が生死を大きく左右します。市の情報配信手段を確認しておきましょう。 ◇防災行政無線(☎(81)5101で内容を確認できます) ◇緊急情報メール(hadano@entry.mail-dpt.jpに空メールをして登録) ◇危機管理Twitter(@hadanokikikanri) 今、やるべき 防犯 DANGER DANGER DANGER  昨年の市内の犯罪件数は930件で、35年ぶりに1000件を下回りました。一方、空き巣66件、振り込め詐欺13件もの被害が依然発生しています。「自分だけは大丈夫」と思わず、最近の手口を学んで対策をしておきましょう。 問い合わせ くらし安全課☎(82)9625 急増中 振り込め詐欺のキケン  今年に入り市内の振り込め詐欺が急増しています。5月1日現在で、既に昨年を上回る14件(未遂1件)・約4160万円の被害が発生。最近は公共機関を名乗り、家族構成などを聞き出す前兆電話が増えています。 オレオレ詐欺の手口・対策 ◇息子や孫を名乗り、「会社の金を横領した」「取引先の小切手を会社に忘れた」などと金を要求 ◇被害者が息子や孫の名前を出すまで名乗ろうとしない。名簿の流出により、名前を悪用することもある。また、駅員や会社の上司を名乗ることもある  犯人は、言葉巧みに緊急事態を装い、考える暇を与えないようにだましてきます。焦らずにいったん電話を切り、家族をかたった場合は本人に電話をしてみましょう。  また、家族だけに分かる話題を出したり、事前に合言葉を決めておくことも有効です。 還付金詐欺の手口・対策 ◇市役所などの公共の機関を名乗ることで被害者を安心させ、「医療費の還付手続きが今日まで。最寄りのATMで手続きを」とだまし、金を振り込ませる  還付の手続きで、職員がATMで振り込みをお願いすることはありません。いったん電話を切り、市役所などへかけ直して確認してください。 平穏な日常に潜む 空き巣のキケン 最近の空き巣の特徴・手口  被害のうち、窓からの侵入が全体の7割です。無施錠による侵入はもちろん、ドライバーで窓を突き破り鍵を開けてしまう手口が多発しています。また、バーナーなどで窓を熱して水を吹きかけることで窓を破る手口があります。 今日からできる 空き巣対策 ◇短い外出でも、戸締りの徹底を   「ちょっとそこまでだから」という気持ちが命取りです。空き巣犯は、早朝のごみ出しなど、ちょっとした時間も狙っています。 ◇足場になるものを置かない   自宅の庭の周りに、倉庫など足場になりそうな場所はありませんか。死角の多い場所は特に注意して、侵入の手助けにならないようにしましょう。 ◇地域であいさつを   空き巣犯は、会話の音など人気があることを非常に嫌がります。日頃から、地域であいさつや声掛けをして、つながりの強い地域をつくりましょう。 大きな音がしないので気付きにくい