●広報はだの5月1日号3面 自転車運転の「ココ」をチェック! 安全は、   知識から。  5月は自転車マナーアップ強化月間です。昨年6月に道路交通法が改正されてもうすぐ1年。信号無視など悪質な自転車運転者には講習の受講が義務化され、これまで以上に自転車の運転マナーが見直されています。自転車ならではの注意点を、もう一度確認しておきましょう。 市内の年間自転車事故件数  法改正の周知や啓発活動などもあり、市内の事故件数は減少傾向です。  一番多いのは、「右左折時」の事故。交差点の多い、路地などで多発しています。 年 件数 平成25年 80件 平成26年 68件 平成27年 59件 間違えやすい路側帯  歩道と車道の区別がない道路の端に引かれた白い線の外側を路側帯といいます。  道路の左側に路側帯があるときは、自転車はできるだけその中を通りましょう。 ※歩行者優先です。道路の右側の路側帯は通れません 自転車が通れる路側帯 実線1本 実線と破線  「実線1本」の路側帯と「実線と破線」の路側帯は、路側帯も車道も通行することができます。  なお、実線1本の路側帯には車を駐停車できるため、止まっている車を避けるときは、車道を走る車に十分注意してください。 自転車が通れない路側帯  実線が2本の路側帯は、歩行者用の路側帯です。  自転車は、降りて押して歩くか、車道の端を通ってください。 路側帯ではありません 車道外側線  歩道があるとき、そこを走行することはできません。  自転車は、降りて押して歩くか、歩道と車道外側線の間を含めた車道を通ってください。 万が一に備える TSマーク 交通事故に遭ったとき、傷害保険と賠償責任保険の救済を受けることができるTSマーク。自転車安全整備店に登録された販売店で、点検・整備を受けると貼ることができます。 ※TSマークの有効期限は、点検の日から1年間です。毎年の更新を忘れずに行ってください。 要注意! レインウェアを着た運転  傘を差しながらの運転は危険なため禁止されていますが、レインコートやポンチョなどを着た運転も注意が必要です。  最近は、レインウェアを入れた袋が車輪に巻き込まれて転倒したり、フードで左右が見えずに車にはねられたりする事故が発生しています。 ◇前かごや荷台がない自転車では、裾が車輪と接触して巻き込まれる可能性があります。 ⇒使用する前に、レインウェアと駆動部が触れていないか確認する ◇前かごまで覆うよう、前丈が長く作られているロングポンチョは、風にあおられ舞い上がったときに視界が遮られることがあります。 ⇒風の強い日は使用しない ◇首を左右に動かした際に、フードが首の動きに付いてこないことがあるため、左右の視界が遮られることがあります。 ⇒フード調整機能を正しく使用する 強風によるポンチョの舞い上がり フード調整機能を使用しない場合 フード調整機能を使用した場合 巡る 自転車人 経験が語る安全対策 田中 眞治 さん(67歳・鶴巻北)  会社員時代はシステムエンジニアをしていたが、定年後の登山巡りをきっかけに、自転車で全国を巡る旅に挑戦。車体の前後にバッグが装備できる旅仕様の自転車で県庁などを巡り、平成25年6月~平成27年8月の全行程216日間をかけて日本一周を果たす。ブログ「富士山大好きな山男」で自身の活動を紹介。最近は、市民向け講座の講師なども務める。  自転車で各地を巡り、いろいろな道を走行していると、注意しなきゃいけないことに度々気付かされます。  ヒヤリとすることが一番多かったのは、左折する車に巻き込まれそうになること。こっちは自転車を優先してくれるだろうと思ってしまうのですが、車を運転する人は、自転車を遅いと思いがちなので、急に曲がってくることが多いんです。最近の自転車はスピードが出ますから、交差点では徐行することが大切です。  また、砂利が溜まりやすい道の端は避けて、滑らないように少し車道寄りを走った方が良いですね。これは、車の接触事故防止にも役立つんです。車道寄りに自転車がいると、車は避けながら追い越すので、スピードを落としてくれますから。  万が一の備えも大切ですね。以前、妻に「事故を起こした自転車運転者に1億円の損害賠償命令」という週刊誌の記事を見せられて、慌てて保険に入りました(笑)。今はコンビニでも簡単に申請できるものがあるので、ぜひ加入してください。  自転車は、正しい運転をすれば、子供も年配の方も同じように楽しめるすてきな乗り物ですよ。