広報はだの7月1日号 特集号 表面 健康づくり特集 未来のあなたの健康のために ~受けて活かそう 特定健診~ 特定健診の流れ (秦野市国保の場合) ❶ 受診券が届きます ❷ 健診を受けます ❸ 結果を確認します ❹ 生活習慣の改善に役立てます 先生からのひと言  生活習慣病は、自覚症状がないうちに進行します。症状がでた時には、継続した治療を受けることになり、症状がまだ出ない状態で病気の芽を見つけて治療・予防することが重要です。  ぜひ、年1回の健診を受診するように心がけましょう。 (関野小児科内科クリニック 関野院長)  日々、健やかな生活を送るには健康状態を確認することが大切です。  未来のあなたの健康のために特定健診を受診し、いつまでも心豊かな生活を送りましょう。 特定健康診査・特定保健指導とは  特定健康診査(特定健診)は、加入している健康保険(国保、健保組合など)が実施します。特定健診は、40歳から74歳までの方を対象とした生活習慣病を予防するための健診で、メタボ健診とも言われています。主な検査内容は、身体計測、血圧測定、血液検査、尿検査、医師の聴打診であり、腹囲(おへそ周り)の測定は、メタボリックシンドロームの状態を調べる重要な検査のひとつです。特定保健指導は、特定健診の結果から、生活習慣病の発症のリスクがあり、生活習慣の改善による生活習慣病の予防効果が期待できる方に対して、生活習慣を見直すサポートを行います。(特定保健指導「すっきり健康体」(裏面参照)) 毎年受診で早期発見  毎日の生活習慣により引き起こされる生活習慣病は年々増加し、医療費は、受診開始年齢である40歳を境に増加していきます。毎年健診を受診し、自分の健康状態を知ることで、日頃の生活習慣を見直しましょう。また、動脈硬化を進行させる高血糖や脂質異常及び高血圧の症状を早期に発見し、心臓病・脳卒中など重篤な病気を予防しましょう。 医療費を増やさないために  秦野市国民健康保険加入者の医療費のうち、生活習慣病の疾患を含む医療費は過半数を超えています。  また平成25年度の秦野市国民健康保険の特定健診受診率は33・1%で、県下19市中、7番目でした。特定健診を定期的に受診しなければ、生活習慣病の重症化を招き、将来、高額な医療費が必要となり、結果的に保険税負担が大きくなる可能性があります。医療費にかかる負担を大きくしないために、病気の早期発見や予防を意識した健康づくりが必要です。ご家族や友人、ご近所など、地域全体で特定健診を受診し、健康管理に役立てましょう。 裏面 今を変えれば、未来も変わる ◆◆◆生活習慣病の進行◆◆◆ 厚生労働省生活習慣病対策室HP引用  日本人の三大死因は、がん、心臓病、脳卒中ですが、そのうち心臓病と脳卒中は、動脈硬化が原因となる病気です。内臓脂肪型肥満に加え、高血糖、高血圧、脂質異常いずれか2つ以上をあわせもった状態をメタボリックシンドローム(内臓脂肪症候群)と呼び、放っておくと動脈硬化を急速に進行させます。  不適切な食生活(エネルギー、食塩、脂肪の過剰、過度の飲酒等)や運動不足、喫煙、ストレス状態といった不健康な生活習慣が続くと、メタボリックシンドロームとなります。さらに進行すると、肥満症、糖尿病、高血圧症、脂質異常症を発症します。これらの症状は、互いにからみ合い動脈硬化を急速に進め、重症化や合併症を引き起こします。虚血性心疾患(例 心筋梗塞、狭心症)、脳卒中(例 脳出血、脳梗塞等)、糖尿病の合併症(例 失明、人工透析等)など命にかかわる病気です。また生活機能は低下し、要介護状態を招く恐れがあります。 〈左の図は、生活習慣病の進行を示しています。〉 とくちゃん★ていちゃんのQ&Aコーナー Q1.特定健診を受けるには?? A1.  40歳から74歳までの方に各医療保険者が実施しています。  秦野市国保の場合、毎年6月に受診券(ピンク色)を発送していますので、ご確認ください。費用は、1,500円です。 (70歳以上の方または住民税非課税世帯の方は、無料です。)  お近くの医療機関で受診できます。 (受診券に同封の実施医療機関一覧をご参照ください。) Q2.特定保健指導とは?? A2.  生活習慣病のリスクが高い人を対象に保健師や管理栄養士が生活習慣改善に向けたプランを提案し、6カ月間一緒に取り組んでいきます。 Q3.特定保健指導の効果は?? A3.  特定保健指導では、保健師と管理栄養士が運動と食事について専門的見地から、一人一人に合わせたプランを提案します。「野菜から先に食べよう」、「階段を使おう」…日々の生活に取り入れることで、心身の健康に対する意識の変化を大切にしています。 さらに 参加者のうち、  76%の人の体重が減少!  62%の人の腹囲が減少!  30%の人の肥満度が改善! Q4.生活習慣病を予防するためには?? A4. 1に健診…生活習慣病は、自覚症状がないうちに進行し、症状が出たときには重症化していることがあります。      年に一度特定健診を受けて、健康状態をチェックしましょう。 2に運動…日常的な身体活動を増やして、無理なく続けましょう。 3に食事…過食に注意し、バランスのよい食事を心がけましょう。 (+服薬している方は、きちんと服用しましょう。) ☆下記の生活改善10か条「すっきり健康体のために」にチャレンジしてみましょう☆ 今日からできる! 10か条 ジェネリック医薬品 (後発医薬品)とは?  最初に作られた薬(先発医薬品:新薬)の特許が切れた後に厚生労働省の認可のもとで製造・販売された薬です。 ポイント1 先発医薬品より安価で経済的です。 開発コストが少ない分、新薬より約2~7割も安価です。 ポイント2 効き目や安全性は先発医薬品と同等です。 新薬と有効成分が同じなので、同等の効果が得られます。 ポイント3 いろいろな病気や症状に対応しています。 高血圧や糖尿病のほか、様々な病気や症状に対する医薬品があり、カプセルや錠剤、点眼剤など形態も多様。新技術により、味や飲みやすさが改良されたものもあります。 ○ジェネリック医薬品を希望される場合は医師・薬剤師に相談しましょう。 ○ジェネリック医薬品希望カードを保険証や処方せんと一緒に調剤薬局に提示し、薬剤師さんに相談してみましょう。(カードや保険証ケースは、公民館や駅連絡所に設置してあります。) がん検診を受診しましょう!  がんを早期発見するためには、がん検診を定期的に受診することが大切です。  がん検診を希望する人は、登録手続をすることで受診することができます。現在、平成28年度分の登録を受付けています。 登録方法  未登録の人、既に登録していても3年間受診していない人は登録用紙(市役所2階健康づくり課、公民館、駅連絡所、医療機関などにあります。)に必要事項を記入し、健康づくり課へ郵送または持参してください。なお、市ホームページから電子申請もできます。 問い合わせ 健康づくり課  ☎(82)9603 種別 対象者 内 容 男女共通 胃 40歳 以上 胃部X線撮影 大腸 便による潜血反応検査 肺 肺部X線撮影 ※必要時は喀痰検査 女性 乳 視触診、マンモグラフィ検査 子宮頸 20歳 以上 細胞検査、内診 男性 前立腺 50歳 以上 採血によるPSA検査 平成28年度電子申請画面にアクセスできます。 【携帯電話用】【スマートフォン用】 ※転入や退職等で、受診機会を無くされた人は、平成27年度分として登録を受け付けています。詳しくは、健康づくり課に問い合わせください。 生活改善10か条 「すっきり健康体のために」 一 一日3回規則正しい食事 二 気をつけよう糖分、塩分、油分 三 毎日食べよう食物繊維(野菜、きのこ、海藻類) 四 食べ過ぎず腹八分目 五 控えよう間食、夜食、甘いもの 六 体重を測って、日常生活を見直そう 七 階段は手軽なトレーニングマシン   (膝への負担にはご用心) 八 今より動こうプラス10分(歩行、体操) 九 禁煙、節酒で健康長寿 十 年に一回、健診を受けましょう 秦野市特定健診 PRキャラクター とくちゃん ていちゃん