●p3 平成26年(2014年)3月1日 さらなる充実を図る 災害対策 広報はだの さらなる充実を図る 災害対策  地震や豪雨などの自然災害は、いつ、どのように起こるか分かりません。市では、被害を最小限に抑えるため、過去の災害から得た教訓を安全なまちづくりに生かそうと取り組んでいます。 過去に学び 新たな取り組みへ  昨年4月に過去最大雨量を記録し、市内でも崖崩れや浸水被害が発生した集中豪雨。この災害を教訓に、市では大根・鶴巻地区の雨水枝線の整備や人員配備体制の見直しなどを行いました。  また、避難時の受け入れ体制などを見直すため、「避難所運営マニュアル」の素案を作成しました。来年度には、地域ごとに住民の要望や意見を取り入れ、まとめていきます。 活用を 防災に役立つ気象情報  災害による被害を最小限に抑えるには、小まめに情報を得て、対策を練ることが重要です。市では、防災行政無線や緊急情報メールなど、さまざまな手段を使って情報を発信しています。昨年12月には、市ホームページから見ることのできる「防災気象Web」を開設しました。㈱ウェザーニューズと提携し、詳細な天候の状況や予報をお知らせしています。また、水害の多い鶴巻地区の河川を映したライブカメラの映像を、インターネット上で常にチェックすることもできます。  豪雨など、大きな被害が予想されるときには、各自の備えや避難の判断に役立ててください。 連携して災害に強いまちを  先月、2度にわたり発生した大雪。市内でも、北地区などを中心にけが人や建物の倒壊が起きたほか、通勤や通学にも大きな影響が出ました。市では、市内の建設業協会や畜産事業者から重機提供などの応援を受け、自治会や自主防災会、消防団の協力を得ながら、市民総ぐるみで除雪作業に当たりました。  災害への対応や復旧を速やかに行うためには、市民や事業者の皆さんの協力が必要不可欠です。日ごろの備えや、いざというときの対応など、さまざまな面で自助・共助・公助の連携を図りながら、災害に強いまちをつくっていきましょう。 問い合わせ 防災課☎(82)9621 防災気象情報ページのライブカメラ 現在の水位を確認 協力して除雪(2月16日・西地区) 続けていきます 震災避難者への支援  東日本大震災の影響で、今も30世帯61人の方(2月24日現在)が、住み慣れたふるさとを離れ本市で避難生活を送っています。市では毎月、被災地の現状や避難生活に役立つ情報を提供しているほか、昨年7月と12月には、相談会・交流会を県と共催しました。避難者の皆さんが新たな生活に向けて力強く一歩を踏み出せるよう、継続して支援を続けていきます。 避難者のつどい ご支援ありがとうございました 東日本大震災義援金  平成25年7月16日から26年1月30日までに受け付けた義援金のうち、団体の皆さまのご芳名を掲載します(敬称略、受け付け順)。 被災地に対する義援金  市合唱連盟、戸川中自治会、県ユニカール協会、㈱みどりや、市民の日運営委員会、学校前自治会連合会、秦野ファミリーシンガーズ、NPO法人市障害者事業推進センター、洋上体験研修実行委員、おおね公民館まつり実行委員会、タカナシ牛乳秦野曲松直売店、市少林寺拳法協会、北地区福祉ふれあいまつり実行委員会 問い合わせ 地域福祉課☎(82)7392 防災講演会  東日本大震災を踏まえ、地域に合った防災を目指し、特別警報や土砂災害などがテーマの講演会を開催します。 と き 3月8日(土) 午前10時~11時半 ところ 文化会館 入場自由 内 容 ◇渋沢相互住宅自主防災会の事例発表「高齢化に伴う防災体制の再点検」 ◇講演「3.11を教訓に『災害から身を守る』~特別警報が発表されたら~」 講師 高井元治氏(横浜地方気象台次長) 問い合わせ 防災課☎(82)9621 地域防災相談員に聞く 家庭ですぐできる地震対策  新年度を控え、引っ越しなど環境が変わることの多いこの時期。すぐできる家庭の地震対策を、地域防災指導員に聞きました。 見直しを 家具の転倒防止  すぐにできて効果的な対策は、家具の転倒防止です。L字型金具で固定するのがもっとも強力ですが、上部に突っ張り、下部にストッパーを組み合わせるのもよいでしょう。 身近な対策が迅速な避難につながる  阪神淡路大震災では、犠牲者の約8割が家の下敷きになりました。家具が倒れると、出入口や避難経路がふさがれ、逃げ遅れてしまう危険にもつながります。大きな家具の配置を、もう一度見直してみましょう。  また、割れた食器が床に散らばると、避難が難しくなります。食器棚に滑り止めのビニールシートなどを敷いておくことも重要です。 出前講座のご利用を  現在、28人の地域防災相談員が、自治会や老人会などへ出向き、防災への心構えや具体的な対策など、要望に応じた出前講座を開いています。ぜひ利用してください。 こんなまちです 災害協定締結市  災害発生時に、人的・物的支援などの相互協力をする災害時相互応援協定。現在協定を結んでいる県外の7市から、今回は、日野市と富士宮市を紹介します。 東京都日野市    人  口 17万9654人(平成26年2月1日現在) 面  積 27.53平方キロメートル 協定締結 平成20年4月  東京都のほぼ中央に位置する日野市は、住宅都市としての一面も持ちながら、多摩丘陵など豊かな緑が広がり、本市と同じく湧水が豊富な里でもあります。土方歳三の出身地で、新選組ゆかりの場所や資料館などが多数あるほか、関東三大不動の一つである高幡不動尊、多摩動物公園など、多くの見どころがあります。 高幡不動尊 静岡県富士宮市    人  口 13万5496人(平成26年2月1日現在) 面  積 388.99平方キロメートル 協定締結 平成20年5月  静岡県の東部に位置する富士宮市は、富士山麓の約4分の1を占めており、古くから富士山本宮浅間大社の門前町として発展してきました。世界文化遺産となった富士山だけでなく、幅約150メートルの白糸の滝や朝霧高原など多くの観光スポットを抱えるほか、近年はご当地グルメ「富士宮やきそば」も全国的に有名になりました。 白糸の滝