金蔵院 木造阿弥陀如来坐像
問い合わせ番号:10010-0000-2241 登録日:2016年10月12日
市の指定重要文化財
- 金蔵院(こんぞういん)
- 木造阿弥陀如来(もくぞうあみだにょらい)坐像(ざぞう)
- 昭和60年指定
概要
- 像高90.0センチメートル
- 一木造(いちぼくづくり)(注1) 彫眼(ちょうがん)(注2)
- 推定製作年代:平安期(末)~鎌倉期(初)
阿弥陀如来とは極楽浄土思想が普及することにより、最も広く信仰された仏で、西方浄土に住し大悲(だいひ)によって永遠の救いをするという仏といわれます。
頭部と体部の主要部分を一材で造り、内刳り(うちぐり)(注3)を施し、背板状の材を頭部と体部それぞれに当てています。脚部を別に接ぎ、右腕を肩・肘・手首で、左腕を袖口部、手首で接いでいます。
後世の補修が多いものの、頭部と体部の主要部に当初の姿をうかがうことができ、やや高い肉髻(にっけい)や大ぶりの目鼻口には地方色を漂わせています。
一木造の構造や、浅目の衣文表現から見て製作は平安期末とみることができますが、面相に強い表情が示されているところから、鎌倉期に入って作られたものという考え方もあります。
語句の意味
(注1) 一木造(いちぼくづくり) 一つの材から仏像等を切り出す技法。
(注2) 彫眼(ちょうがん) 木の彫像の表面をじかに彫ってあらわされた眼。
(注3) 内刳り(うちぐり) 木造彫刻で、乾燥によるひび割れを防ぐために内部をくりぬくこと。
MAP
所在地
秦野市西田原337
注:駐車場あり。(台数が少ないため、公共交通機関をご利用ください。)
交通手段
- 神奈川中央交通バス「秦野駅」バス停乗車、秦23「くず葉台経由藤棚」行き又は秦26,27「くず葉台・神奈川病院経由秦野駅」行きで、「東田原下宿」バス停下車徒歩5分。
- 神奈川中央交通バス「秦野駅」バス停乗車、秦17「消防庁舎前経由羽根」行き「上宿下」バス停下車徒歩5分。
地図情報
金蔵院 木造阿弥陀如来坐像
秦野市西田原337
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