ツキノワグマ
問い合わせ番号:10010-0000-0524 更新日:2023年5月30日
ツキノワグマ目撃情報
5月28日(日曜日)名古木の善波隧道周辺(弘法山公園・吾妻山ハイキングコース)でクマの目撃情報がありました。痕跡等は確認できておりませんが、ハイキング等をされる方はラジオや鈴など音の鳴るものを携行し、単独行動や朝夕の時間帯を避けての外出などを心掛け、十分ご注意ください。
神奈川県では、ツキノワグマは主に丹沢山地に生息していますが、生息数は30頭前後と推定され(丹沢大山自然環境総合調査1997)、「神奈川県レッドデータブック2006」では、絶滅危惧【1】類に区分されています。
生息数が非常に少ないことから、県内では狩猟者へ捕獲の自粛を呼びかけ、保護を行っています。
- 体長:100センチ前後
- 体重:60キロ前後
- 能力:嗅覚、聴力は優れているが、視力はあまりよくないといわれている。木登り、穴掘りなどのため力が強く、爪が発達している。人よりも早く走り(時速40キロ)、水泳も得意である。
- 性格:臆病だが、子連れの親は強気
- 生態:植物性に偏った雑食性。ハチミツが好物。植物(葉、花、根、実、山菜等)を中心に、昆虫、サワガニなど様々なものを季節により食べ分けている。動物食は約10%で、魚や昆虫、動物の死体や罠にかかったイノシシを食べることもある。
秋にはドングリなど栄養価の高い木の実をたくさん食べて体に脂肪をたくわえ、冬には大きな木の根元の穴や岩穴などに入って冬眠する。メスは冬眠中に1~2頭出産する。 - 行動範囲:年齢や餌の分布と量によって変動する。
オスは通常30平方キロから50平方キロ、まれに100平方キロを超える個体もいる。
メスは通常10平方キロから30平方キロ、まれに50平方キロ程度。
秦野市の人里でのツキノワグマの出没
令和4年度
11月8日(火曜日)名古木の深沢生き物の里手前の柿畑でクマの痕跡(柿の木に爪痕、フン)が発見される。
11月21日(月曜日)名古木の棚田周辺でクマの痕跡(柿の木に爪痕、フン)が発見される。
11月28日(月曜日)北矢名の自興院周辺でクマの痕跡(柿の木に爪痕、クマ棚)が発見される。
12月6日(火曜日)名古木周辺でクマの痕跡(木に爪痕、フン)が発見される。
12月8日(木曜日)名古木の上原・小金澤山之神周辺でクマの痕跡(木に爪痕)が発見される。
クマが人里に出没するかは、その年の山の液果(ヤマブドウ等)や堅果(どんぐり等)の実りに影響を受けると言われています。令和4年度の堅果類の開花状況は、次のとおりです。
- ブナ:大豊作
- ミズナラ:凶作
- コナラ:並作
12月8日(木曜日)名古木の上原・小金澤山之神周辺でクマの痕跡(木に爪痕)が発見されました。ツキノワグマは早朝・夜間の出没が多くなります。近隣にお住いの方は、外出される際、ラジオや鈴など音の鳴るものを携行し、単独行動や朝夕の時間帯を避けての外出などを心掛け、十分ご注意ください。また、他の地域についても主に夜間に出没しているため、朝方や夕方の外出は注意が必要です。朝・夕に限らず不要・不急の外出は控えていただきますようお願いいたします。
出没したクマは、柿を特に好んで食べています。
クマを寄せつけないため、柿を早期に収穫、撤去してください。特に自宅に生えている柿は危険です。早急に柿を落とすか、電気柵を設置して防御してください。
柿の放置は「餌付け及び人身被害」につながりますのでご協力をお願いいたします。
丹沢がクマの生息地である以上、登山される方や山菜採りをされる方は鈴・ラジオなどをつけて自分の存在をアピールする等、十分注意して下さい。
令和3年度
6月12日(土曜日)戸川にてクマの子どもを目撃したとの連絡があり、同日現場確認および動物の写真を確認したところ、アナグマであった。
10月17日(日曜日)大倉尾根で登山者がクマを目撃したとの連絡があったがその後、岩と見間違えたとの連絡があった。
10月27日(水曜日)北矢名付近で夕方に空き家の中でクマのような動物を目撃。後日、現場確認したところ、クマの痕跡は発見できず。
10月30日(土曜日)吾妻山付近で下山途中の登山者がクマのような動物を目撃。同日、現場確認をしたところ、クマの痕跡は発見できず。
令和2年度
10月2日(金曜日)羽根の農面道路北側農地付近で、クマの痕跡(養蜂箱の破壊、フン)が発見される。
10月19日(月曜日)蓑毛の県道上の鳥居の東側農地付近でクマの痕跡(柿の木に爪痕、フン)が発見される。
12月3日(木曜日)蓑毛運動公園付近でクマの痕跡(柿の木に爪痕)が発見される。
平成31年度 令和元年度
10月4日(金曜日)蓑毛の運動公園付近でクマが付近の住民に目撃される。
10月5日(土曜日)蓑毛の運動公園付近を調査したところ、カキの木に爪痕、その付近にフンが発見される。
10月7日(月曜日)北矢名の自興院奥のカキ畑でクマの痕跡(爪痕・フン・枝折れ・クマ棚)発見される。
10月8日(火曜日)北矢名の自興院周辺のカキ畑でクマの痕跡発見される。
10月27日(日曜日)北矢名の自興院奥のカキ畑でクマの痕跡発見される。また同日深夜センサーカメラにクマが撮影される。
10月31日(木曜日)北矢名の自興院奥のセンサーカメラにクマが撮影される。
11月5日(火曜日)北矢名の道伝付近でクマの痕跡(爪痕・フン)発見される。
平成30年度
5月14日(月曜日)弘法山ハイキングコースにてハイカーに目撃される。
同日午後名古木の旧善波トンネル付近にてシカ・イノシシ駆除用に仕掛けていたくくりわなにかかっている状態で発見された。日没が近く、くくりわなにかかったままでのクマの放置は危険であり、周辺住民等の人身被害が発生する恐れが非常に高いことから、やむをえず、銃器により捕殺した。
平成29年度
出没なし
平成28年度
10月28日(金曜日)から北矢名の自興院奥のカキ畑でクマの痕跡(足跡、爪跡、枝折れ、フン)が見つかる。
10月29日(土曜日)から11月5日(土曜日未明)、11月7日(月曜日)から11月10日(木曜日)まで北矢名の自興院奥のカキ畑に仕掛けたセンサーカメラにクマ1頭(同一固体)が撮影されている。また同場所においてフン等の痕跡が連日確認された。
11月15日(火曜日)北矢名の道伝のカキにクマの痕跡発見(状況から自興院と同時期と判断)
11月11日(金曜日)から12月12日(月曜日)まで自興院奥のカキ畑のセンサーカメラによるクマの撮影なし、新たな痕跡発見なし。出没が確認されなくなってから一ヶ月以上経過したため、12月12日付けでクマ対応レベル解除をした。
平成27年度
出没なし
平成26年
- 10月23日(木曜日)、堀西さわやか農園付近の柿畑及び堀西の桂林寺付近の柿畑にて、ツキノワグマ出没痕跡(フン・爪痕)を確認
- 10月24日(金曜日)、堀西さわやか農園付近の柿畑に仕掛けたセンサーカメラに撮影される。
- 10月25日(土曜日)、堀西の桂林寺付近の柿畑に仕掛けたセンサーカメラに撮影される。
- 10月28日(火曜日)、堀西さわやか農園付近の柿畑に仕掛けたセンサーカメラに撮影される。
平成25年
出没なし
平成24年
- 8月14日、蓑毛地内浅間山林道上の山中において、1頭のクマが目撃
- 8月30日、蓑毛地内にて8月14日を含めた30日までの間に出没していたと思われるツキノワグマのフンと足跡が発見される
- 9月10日(月曜日)、丹沢寺山地内において、弱った子グマが保護される
平成23年
出没なし
平成22年
南矢名地内(龍法寺付近)、蓑毛地内(蓑毛運動公園先の金目川沿い)、西田原地内にて1頭のクマを捕獲し学習放獣
平成21年
北矢名地内(自興院付近)、ヤビツ峠にて1頭のクマが出没した痕跡を確認
平成20年
蓑毛地内(春岳林道と浅間山林道の分かれ道付近)2頭のクマを登山客が目撃
平成19年
出没なし
平成18年
菩提地内(新田川上流付近)にて1頭のクマをハンターが目撃
ツキノワグマによる被害を受けないために
ツキノワグマは、秋になると冬眠を前にして餌を求めて活発に活動します。丹沢山地はクマの生息地ですから、どこでもクマと出遭う可能性があります。
また、餌を求めて活動しているうちに、人里に出没することもあり、秋には人と遭遇する機会が増える可能性が高くなります。
クマは元来臆病な性格なので、積極的に人を襲うことはありません。
ただし、出あい頭など、身の危険を感じた場合には人を攻撃してくることもあります。クマによる人身被害を防ぐには、「クマとあわない」「クマを引き寄せない」ことが第一ですが、それでも出遭ってしまったら、「興奮しない、させない」ことが基本になります。
クマに出会わない工夫をしましょう
- 山に入るときにはクマの出没状況を収集し、危険な場所には近づかない。
- クマが活発に行動する朝夕や霧が出ているときの行動はさける。
- できるだけ1人での行動はさけ、2人以上で行動する。
- 鈴、笛、ラジオなど音のするものを身につけ人の存在を知らせる。
- 子グマを見つけたらそっと立ち去る(近くに母グマがいて危険です)。
もしクマに出会ってしまった場合には
- あわてて急に立ち上がったり、大声をあげて騒いだり、物を投げつけたりして、クマを刺激しない。背中を見せて走って逃げたりしない(逃げると本能的に追いかけてきます)。
- クマに向き合ったまま、動きを見ながらゆっくり後退する。
クマを引き寄せないために
- 人や里山にクマを引き寄せないためにも、野山に生ゴミを捨てたり野生動物に餌を与えてはいけません。
残飯などの味を覚えたクマは、やがて人里周辺にまで接近し被害を与えたりします。 - 山麓の人里では、生ごみのほか、廃棄果樹や野菜なども適切な処理が必要です。
- 耕作放棄地などヤブ化・林地化しているところは、クマなどの野生動物にとって格好の隠れ場所になるので、刈り払いを行うなどの管理を実施することも人里に引き寄せないためには効果的です。
しかし、万全な対策はありません。クマによって性格が違うともいわれています。山はクマの生活場所であることを忘れずに、十分注意して行動しましょう。
クマの足あと・痕跡
クマが人里に出没した場合、特徴的な足跡・痕跡を残します。
大きく黒いものが歩いていたり走っていった場合、イノシシやニホンジカの可能性もあります。畑等に残された足あと・痕跡を確認することも大事です。
クマの爪跡
クマのフン
クマの足あと(10センチ-16センチ)
クマによる枝折れ
クマの前足
クマ棚
クマと間違えやすい足あと
イノシシ
ニホンジカ
人間
犬(猟犬)
人里近くで目撃もしくは遭遇したら
人家近く(人里)で目撃した場合や痕跡を見つけた場合は、直ちに下記のいずれかに連絡して下さい。
- はだの都市農業支援センター:0463-81-7800
- 湘南地域県政総合センター環境調整課:0463-22-2711
- 秦野警察署:0463-83-0110
クマ関連リンク
このページに関する問い合わせ先
所属課室:環境産業部 農業振興課 農業支援・鳥獣対策担当
電話番号:0463-81-7800