平成29年(2017年) 広報はだの1月1日号 45面 No.1162 新成人特集 今だから言える「ありがとう」 日頃の感謝。あのとき言えなかった一言。 20年間の想いを言葉に― 成人式実行委員4人の「ありがとう」をご紹介。 山内 さつきさん (平沢) 大切に育ててくれた両親へ  普段は厳しいけれど、吹奏楽や弦楽をやりたいと言ったら楽器も買ってくれたり、習い事や塾など私がやりたいと言ったことは全部挑戦させてくれた優しいお父さん。「勉強頑張ったね」、「部活頑張ったね」とたくさんの褒め言葉をくれた優しいお母さん。気分が落ち込んだときもらえたプレゼントには、とても勇気づけられました。優しい二人の下で育ったからこそ日々頑張ってこれました。本当にありがとう。 地元のボランティアの方たちへ  中学のときに活動していた生徒会で、地元の方たちと協力してボランティアで駅前の掃除をしたときに、道路にゴミが落ちていないのは当たり前じゃなくて、地域の人たちが頑張ってくれているおかげなんだということに気付かされました。本当に感謝しています。 中学校の恩師へ  中学1年生のときの担任だった芦川先生へ。先生には、私が変われるチャンスをいただき本当に感謝しています。吹奏楽部の活動に力を入れていた私に、「生徒会に入ってみないか」と誘ってもらいましたね。最初は、あまり自信がなくて断ってしまいましたが、「今後の人生に生かせることがたくさん学べるよ」と、熱心に誘ってもらったおかげで決心がつきました。今思うと人生の転換点だった思います。人前で話すのは苦手だったのが、生徒会に入ったおかげで、今ではその意識はほとんどなくなりました。  また、いろいろなことを運営する立場になってみて、初めてわかる苦労もあり、とても良い経験になりました。学校集会などがあると、どうやってまとめようかとか、どうやったらみんなに興味を持って聞いてもらえるかとか必死に考えたことも貴重な経験になりました。あと、委員会や部活の意見をまとめるときも、下手に出たりすることで、頼みやすくなるってことを覚えました。これって社会に出ても役に立ちますよね、多分。(笑) 私のファースト!  「海外旅行」ですね。この夏休みに台湾に行ったんです。最初は結構不安だったんですが、現地の人とか、現地の日本人の人たちが本当によくしてくれてすごくうれしかったんですよ。旅行自体も楽しくていい思い出になりました。今度2回目も計画していて、学生のうちにたくさん海外旅行をしていろいろな経験をしたいなと思っています。 金井 颯さん(曽屋) 大切なお母さんとおばあちゃんへ  大切に育ててくれたお母さん。女手ひとつでの子育ては、僕にはわからない苦労もきっといっぱいあったんだと思う。夜勤とかも頑張ってくれたおかげで、周りの子たちと同じように大学まで行くことができたんだよね。一緒に笑い合える仲間も見つけることができた。本当にありがとう。これからも体を大切にしてください。  いつも身近にいてくれたおばあちゃん。おばあちゃんが、父親のような存在でいてくれたおかげで寂しい思いをしなくて済んだんだよ。本当に感謝しています。今でも二人で旅行に行ったりするけど、そんな友達のような関係をこれからも続けていけるとうれしいです。 自慢できる秦野へ  外の人に自慢できることがいっぱいある秦野のまちに感謝です。都心も近いし水も日本一になるくらいおいしい。いつも市外の人に秦野のいいところを自慢してます。秦野育ちの人はみんな秦野が大好き。 恩師と友達へ  中学のときにお世話になった佐久間先生。先生に出会い、生徒会に誘ってもらって、大げさではなく人生が変わりました。元々ちゃらんぽらんで生徒会をやるような性格ではなかったんですが、生徒会の活動を通してリーダーシップのとり方や協調性の重要さを学び、人間的に大きく成長できたと思います。また、生徒会の活動を通して生涯の仲間と出会うことができました。すごく感謝しています。  そして、いつも一緒にいてくれる親友3人へ。みんな頭がよくてやる気があって、話をすると「俺も頑張らなきゃ」って再確認できる、そんな友達を持ててとても幸せです。誕生日に母と一緒にサプライズでお祝いしてくれたときは、本当にうれしかった。みんな旅行が好きで、移動に26時間もかかった旅行や水無川沿いでたくさんの話をしたことなど楽しい思い出ばかり。こんな思い出をこれからも積み重ねていきたいな。 私のファースト!  今目指していることは、「教員」になることです。お世話になった佐久間先生みたいになりたいですね。先生は熱い男で、行事などがすごい好きな方で、率先してクラスを引っ張ってくれていました。職員会議でも私たちの意見を通してくれたり、とても頼りがいがある先生でした。生徒からも人気があってカッコイイ、そんな教員目指して勉強を頑張りたいです。 渡邉 亮さん(鶴巻) じいじ・ばあばへ  「やるからには全力でやりなさい」。中学で野球部に入部する前の、じいじの一言。その重みを、最近感じてるんだ。中2の夏、先輩の引退試合が自分のミスで負けたときに、初めて野球が怖くなった。でも、じいじに教わった野球を辞めたくなかった。上の空だったとき、バッティングセンターでじいじの声が響いた。「振り切れてないぞ。当てにいくな。怖がるな」。半端な自分の心に、気付かせてくれたね。次の試合で、思いきり振ろうと決めた。おかげで、人生初のホームランを見せてあげられたね。  ばあばは、お母さんが仕事で忙しいときとかに、いつも料理をたくさん作ってくれたね。特にハンバーグが大好きだけど、巨大なのが3つも出てきたときは、さすがにキツかったな(笑)。でも、おかげでこんなに丈夫で大きな体になった。体調を気遣うメール、会いに行ったときに見せてくれる満面の笑顔も、すごくうれしい。 今思えば、じいじとばあばは、いつも「全力」で僕を見守ってくれてるんだね。ありがとう。大学の野球部でレギュラーとって、また全力の姿見せるね。立派な社会人になって、今度は僕がたくさんごちそうするね。 弘法山へ  家族と一緒に公園から望む初日の出は、5歳のときからの恒例行事。友達と探検したり自然と触れ合ったりと、楽しい思い出をたくさんくれましたね。でも、高校の野球部でこの時期の恒例だった「男坂・女坂10往復」の訓練、このときだけは、地獄の山に見えました(笑)。心も身体も成長させてくれて、感謝しています。 商店「フレンド」のおばちゃんへ  母校の秦野高校生の間では、地元一の有名人。部活帰りでお腹を空かせた僕らのために、いつも店を夜まで開けていてくれて、きっと大変でしたよね。コロッケパンは青春の味でした。気さくに接してくれたのも、うれしかった。部活仲間が彼女に振られたときには、「しょせん相手はまだ子供。大人になれば、君の良さに気付いてくれる人がいる」と言ってくれましたね。しびれました。おばちゃんは、まさに僕たち秦高生の心の友です。 私のファースト!  ずばり、「お笑い」です。我が家には「他人を笑わす」という家訓があります。みんなが生き生きするし、キツいことも耐えられる。外面だけ真面目なよりも「真剣にふざける」方がいいと思うんです。高校教師を目指していますが、そういうことも生徒に教えたい。とりあえず今は、母や妹と「ピコ太郎」のネタをやってます。もちろん、全力で(笑)。 北村 美緑さん(尾尻) 仲良し家族みんなへ  お父さん、お母さん、お姉ちゃん。私にとって、食卓で繰り広げられる「家族ミーティング」は、当たり前だったけど、特別なものだった。「学校のスローガンを決めなきゃいけないんだけど、何がいい?」「どうしたら、モテる?」。そんなたわいないテーマで、夕飯が2時間を超えることがしょっちゅうだったね。解決できるかどうかよりも、共感してくれるあの空間が、とても温かかった。  小学校の友人関係で悩んでいたとき、教室では強気だったけど、家に帰った途端に、自然と涙があふれてきたのを今でも覚えてる。「いいよ、美緑は頑張ってるよ」「少しは休んでいいよ」。スッと肩の荷が下りた。みんなが受け止めてくれるから、ありのままの自分を出せた。その安心感のおかげで、いろんな事に挑戦しようと思えるようになった。だから、生徒会長に立候補した。習い事も、美術や書道、テニス、器械体操、太鼓と興味は尽きなかった。多才な小学校の先生になりたいと思えたのは、みんなのおかげなんだよ。  ミーティングは、いつもみんなで楽しんで終わっちゃうから、改まってお礼を言ったことはなかったけど、今の私がいるのは、仲良し家族のおかげです。ありがとう。 あったかい地元へ  教師を目指している私は今、大学の授業で小学生の移動教室に同行することがあります。長野や伊豆などで、田舎体験。そこに居ると、思うんです。「ああ、私やったことあるな」って。自然の中でハイキングや工作、お菓子作り。私がこれまで普通に地元で体験してきたことって、都会の子供たちにとっては、泊まりがけで行く貴重な体験だったんですね。  最近は、都内の大学から秦野駅に帰ってくるだけで、おいしい空気にホッとする自分がいます。大人になって、まちの温もりにちょっとだけ気が付きました。ありがとう。 私のファースト!  いろいろ挑戦してきましたが、料理は手伝い程度だったので、もっと腕を磨きたいです。先生は家庭科も教えますからね。あと、将来は両親と同じような家庭を作りたい。だからまずは、ステキな人に出会いたいです(笑)。今までは、自信の無さを自分からグイグイ前に出ることでカバーしてきましたが、今後は大人の女性として、見た目の印象にも気を付けて自信を持ちたいです。笑顔一つだって、周りの人を良い気分にさせることができますからね。そう、つまり私は「女子力」ファーストです(笑)。