大根地区
西光寺
(さいこうじ)

 鎌倉時代、源頼朝の家来であった和田義盛が、和田氏の乱で討たれたので、この地に住んでいた側室の娘が亡き父を弔(とむら)うため阿弥陀如来を祭ったのが始まりと言われている。寺の境内には六花苑5世嵐角(らんかく)の句碑がある。嵐角は1834年<天保5>鶴巻の関野家に生まれ、日之出会(ひのでかい)を設立して多くの門人を育てた。 句碑には「そっと踏め 浮世(うきよ)には 月日の御かげ」と刻まれている。この世においては、すべての生物が月の光、日の光の恩恵を受けている。その光を大切に踏みなさいという歌意である。嵐角は1906年<明治39>7月に73歳で亡くなり、墓は西光寺にある。