西地区
峠の鉱山跡
 渋沢の峠地域を通り抜け、市見川を下って行くと、やがて横穴が見えてくる。これは1935年<昭和10>から1948年<昭和23>頃まで、石こうや黄鉄鉱(おうてっこう)を採掘した鉱山跡である。鉱山名は、三丸鉱業渋沢鉱山といい、従業員は10名程であったという。当初は金・銀の採掘を目的としたが、産出しなかったので、主に石こうが掘られた。1945年<昭和20>頃には、相模鉱業株式会社渋沢鉱業所が経営し、しばらくして廃鉱となった。近年、峠地域は自家生産物のミツバやキュウリ、ナスなどを粕漬けにする「峠漬」を特産品としている。