真静院は、もと薬師堂であり江戸時代の寛永年間<1624〜44>、千村の泉蔵寺4世によって、曹洞宗の寺として再興(さいこう)された。1918年<大正7>と平成13年に本堂は火災に遭っている。入り口にある六地蔵は、もとは別の場所にあった。再興以前の造立(ぞうりゅう)であり、年号(めい)のあるものでは市内最古の石造六地蔵尊像である。高さ30p内外の小型の石像で合掌像に1444年<文安元>の銘があり、室町時代初期に造られたものである。通常、六地蔵は江戸時代以降に造られたものがほとんどで、古い時代の石仏がそろって保存されているのは貴重なことである。1965年<昭和40>12月に秦野市の重要文化財に指定された。
西地区
真静院(しんじょういん)の
石造(せきぞう)六地蔵