西地区
桂林寺のシイ
 古くは蓮乗院(れんじょういん)と称し、堀山下の字(あざ)蓮上院にあった小さな寺であった。その後、戦国時代の末に現在地へ移った際、真言宗から浄土宗に改宗したという。現在の本堂は1964年<昭和39>に大改修されたが、棟札(むなふだ)から1808年<文化5>に再建された姿を一部残している。
 境内にはシイ<スダジイ>の木がたくさんある。市内随一のシイの群生地で、樹林もすばらしいため、1971年<昭和46>に市の天然記念物に指定された。大きなものは高さ25mを超え、根周りは7.8m程もある。樹齢は約400年程といわれ、桂林寺と共に年月を重ねてきたと考えられる。シイはブナ科の常緑高木で、実は食用になる。