西地区
雁音(かりがね)神社
 昔、千村が大山(もうで)などの参拝(さんぱい)でにぎわっていた頃、京から「かりがね」という美しい姫が旅の途中「ちむらわかされ」という三差路(さんさろ)で、急に胸を抱えて倒れた。村人の手厚い看護にもかかわらず、姫は帰らぬ人となった。村人たちは、ここに姫を葬(ほうむ)り、1本の松を植えた。松はやがて大きく育ち、いつの頃からか「かりがねの松」と呼ばれるようになったという伝説がある。