南地区
八坂神社の大椋(おおむく)
 今泉の諏訪町にある八坂神社のムクノキは、樹高20m、幹周り6.5mで、鶴巻の大ケヤキに次ぐ巨木である。八坂神社はもと天王社と称していたので昔より天王山の榎(えのき)と呼ばれていたが、実際はムクノキである。花期は5月で淡緑色(たんりょくしょく)の細かい花が咲く。果実は球形で秋に黒く熟し、食べることができる。1971年<昭和46>に秦野市の天然記念物に指定された。落雷等により樹勢は衰えているが、現在まで命脈を保っている貴重な巨木である。