南地区
浄円寺
(じょうえんじ)
 浄円寺は北条氏康に仕えていた和田石見(わだ いわみ)によって開かれた。石見は亡くなって浄円と称した。1649年<慶安2>に徳川家光より寺領12石(こく)の朱印を受けている。本尊(ほんぞん)は室町時代後期頃の作とされる薬師如来像で、60年に一度開扉(かいひ)される秘仏である。本堂は1800年<寛政12>に再建されたと考えられている。境内(けいだい)の鐘は1746年<延亨3>に鋳造(ちゅうぞう)されたものである。また、山門は江戸時代初期頃の建築と推定されている。