南地区
市木沢の露頭(ろとう)
 震生湖への降り口から道沿いに200mほど東へ行った所を南側へ下っていくと、市木沢に出る。ここには主に約28〜17万年前までのローム層がある。これらは、ほとんどが箱根火山の噴火によって飛んできた火山灰や軽石でできている。また、約19〜6万年前はこの付近を通って中井町の方へ流れていた古水無川によって運搬・堆積した礫層(れきそう)が見られる。その後、渋沢丘陵が隆起し水無川は現在の流れになった。震生湖断層と命名されたこの逆断層は、右側が約28〜25万年前に形成された藤沢ローム地層で古く、左側の約25〜24万年前に形成された早田(そうだ)ローム層の新しい地層の上にのし上がっている。そのため、早田ローム層は引きずられて垂直に立っている。