北地区
戸川の道祖神
 1669年<寛文9> に造立(ぞうりゅう)された市内で最も古い道祖神である。砂岩から造られた舟形の双体像で、現在は覆(おお)いがされ、風化から石仏を守っている。
 道祖神は「昔、厄病(やくびょう)神の一つ目小僧が12月8日の晩に、いたずらっ子や悪い子の様子を書いた帳面を、村外れの道祖神に預けた。分厚い帳面を見た道祖神が悩んでいると、1月14日に子ども達が正月の松かざりを片付けていたので、その帳面も一緒に燃やしてしまい、子どもを守った。」ことから子どもの神様であるという。道祖神の傍(かたわら)には大きなケヤキがあり、秦野市の保存樹木に指定されている。