北地区
桜沢林道
 古くは屋根用の茅(かや)を搬出するための牛馬道であったと言われる。戦時中の山林荒廃により、その復旧を図る目的で桜沢橋を起点とした幅3m、長さ3.1kmの林道が、1950年<昭和25>3月に完成した。その後、表丹沢林道が1972年<昭和47>に完成したものの桜沢林道との接続がなかったため、6年の歳月をかけ、総延長3.3kmの改修延長工事を行い、1983年<昭和58>3月に完成した。菩提地域には、昔、5つの茅場があり、現在は菩提の二俣(ふたまた)付近の約4町歩が名残(なごり)をとどめている。3月に茅場の火入れ、11月に茅刈りをし、かつては東京都世田谷区の大場代官屋敷の表門茅葺(かやぶ)き屋根に使われていた。