北地区
輝石(きせき)
安山岩
 羽根林道を上っていく途中に幅5m、高さ15mの輝石(きせき)安山岩の岩脈(がんみゃく)の露頭が見られる。これは、丹沢山系を作る緑色凝灰岩(りょくしょくぎょうかいがん)<火山活動によって噴出されたものが積もってできた岩石>が海底から隆起する際に生じた亀裂(きれつ)に、高温のマグマが流れ込み、地表近くまで上昇しながら冷え固まってできたもの<安山岩>と見られる。この安山岩は輝石を多く含むために黒っぽい暗緑色(あんりょくしょく)をしている。この付近は大山亜層群(あそうぐん)といわれ、その中での安山岩の岩脈はめずらしい。