上地区
 塔ノ岳、鍋割山(なべわりやま)を源とする四十八瀬川は、秦野盆地の西部をほぼ北から南へと流れている。たくさんの瀬があり、四十八もの瀬があるという意味で、名づけられたという。市内では一番きれいな川で、アブラハヤ、ホトケドジョウなどが生息している。また、最近は酒匂川からアユも遡上(そじょう)する。
【カジカ】
 清流に生息する。浅瀬の石の下に隠れていることが多い。体の色は住んでいる川の石の色によく似ていて、灰褐色(はいかっしょく)で背に黒色の横帯が3〜4本ある。主に、水生昆虫を食べ、大きいものは15p程になる。
【カジカガエル】
 オスは体長3〜4p、メスは5〜7p程に成長する。清流でよく見られる。4〜5月の繁殖(はんしょく)期を中心に、オスは「リュ、リュ、リューイ」と鈴を振るような美しい声で鳴く。体色を周囲に合わせて瞬間的に変えることができる。