上地区
 三廻部(みくるべ)地域は、山すその台地上にあるため、昔から水の不便な所であった。。1489年<長享3>の鎌倉・浄光明寺(じょうこうみょうじ)領として支配を受けていた際の古文書には、水田が確認できることから室町時代初期に三廻部用水がつくられ、水田開発が盛んになっていったと考えられる。1673年<延宝元>には流末を延長し、1町8反歩余りの新田を開いた。全長は1.1qになり、用水路の中・下流は昔からのものと推測されている。現在の取り入れ口下流には、1936年<昭和11>5月竣工(しゅんこう)の水神碑がある。1955年<昭和30>に簡易水道が整備されるまで、農業用水としてはもちろん、人々の生活用水としてその果たした役割は大きい。近年、かなりの部分がコンクリート化されている。
三廻部用水