上地区
生き物の里
 柳川の谷戸田(やとだ)地帯は自然に囲まれ、野外観察に恵まれた場所である。貴重な野生の生き物が生息している水辺などを保護する目的で、平成14年に秦野市が「生き物の里」として、第1号に指定した場所である。この付近の用水路は、ホタル工法で護岸整備がなされている。

【ゲンジボタル】
 成虫は体長12〜18oで、幼虫は清流の川底に住む。カワニナを食べ、4月頃に陸上の泥の中でさなぎになる。約4週間で成虫になり、半月ほど生きる。ゲンジボタルは、卵、幼虫、さなぎ、成虫と一生を通じて光る。
【ホトケドジョウ】
 8本のひげを持ち、体長は5〜6pである。体は大きくて短いので、ドジョウの仲間とは思えない。湧き水が流れ、水草や浅く泥の積もったような場所に生息している。最近は減少の傾向にある。昔、秦野地方では「ホトケショウ」と呼んでいた。