本町地区
上宿の観音堂
 安産と子育ての仏として知られる相模新西国三十一番の霊場(れいじょう)である。本堂には、行基(ぎょうき)作と伝えられる千手観音菩薩像が安置されている。千手観音とは、千の手を持ち、そのすべての掌(てのひら)に眼を持って人々の苦しみを救ってくれる観音である。8月9日の縁日は「四万八千日(しまはっせん)」と呼ばれ、この日に参拝すれば4万8千日分の御利益(ごりやく)があるといわれ、多くの人が訪れる。関東大震災後の火災も、ここで鎮火(ちんか)したという。