東地区
大日如来像
(だいにちにょらいぞう)
 大日堂は、奈良県の東大寺大仏造営に尽力した行基(ぎょうき)によって、742年<天平14>に開かれたと伝えられる。1591年<天正19>に春日社と合わせて寺領2石(こく)の朱印を得た。大日如来像は平安時代後期の作で、ヒノキの一本造り、像高175cmの座像で、頭には宝冠(ほうかん)を載せ、身に飾りをつけている。1974年<昭和49>に神奈川県指定重要文化財となった。この像の両脇には、4体の如来像があり、合わせて五智(ごち)如来と呼ぶ。平安時代のこれだけ大きい五智如来像がすべてそろっている例は全国的にも少なく、平成2年に秦野市の重要文化財に指定された。