コンテンツにジャンプ メニューにジャンプ

トップページ > くらしの情報 > 生涯学習・スポーツ・文化財 > 文化・芸術 > はだの浮世絵ギャラリー > はだの浮世絵ギャラリーについて >大津圓子氏と浮世絵

大津圓子氏と浮世絵

問い合わせ番号:15247-9424-2885 更新日:2018年5月2日

シェア

はだの浮世絵ギャラリーに展示している浮世絵は、平成10年(1998年)に秦野市東田原出身の浮世絵収集家・大津圓子氏(1906年~2000年)より秦野市が寄贈を受け、所蔵する中から、定期的に作品を入れ替え展示し、紹介しています。

大津氏は若い頃に英語を学び、浮世絵の整理をする仕事をしている中で、海外では葛飾北斎や歌川広重といった絵師の存在や作品が、日本を代表する芸術として高く評価されているのにもかかわらず、国内においてはその価値が低いことを憂いでいました。

そして、戦後事業を起こし成功した大津氏は、美人画や役者絵、名所絵、源氏絵、武者絵、相撲絵、開化絵などを、少しずつ収集されました。

大津氏は、実業家として成功をおさめられた一方で、人生を振り返って空虚感にさいなまれた時、浮世絵を見ての感想を、自叙伝『男なんかに負けられません』などで次のように記しています。

「その時、浮世絵を見たのでした。何と美しい。何と魅力的で創造的な絵、なつかしい昔の人が住んだ家、道……。浮世絵は私の故郷であり、生命の泉でありました。」

大津氏は、日本の伝統的な美術である浮世絵を秘蔵するのではなく、あとに続く若い世代に是非見てほしいと、故郷 秦野市に寄贈されました。

寺子屋で読み書き算盤などを学び、識字率が高かった庶民の身近な情報収集の役割も担い、生活に潤いを与えた浮世絵は、役者絵や美人画は流行の発信元として、名所絵は旅のガイドブックとしても活用されました。

四季を感じながら、暮らしを楽しむ浮世絵に描かれた文化は現代の私達にも脈々と受け継がれ、日本を代表する美術となりました。この「はだの浮世絵ギャラリー」で、その文化の集大成を、ぜひ御鑑賞ください。

このページに関する問い合わせ先

所属課室:文化スポーツ部 文化振興課 文化振興担当
電話番号:0463-86-6309

このページに関するアンケートにお答えください

このページは見つけやすかったですか?
このページの内容はわかりやすかったですか?
このページの内容は参考になりましたか?