広報はだの8月1日号 3面 山をうやまい もりあげる 「丹沢が、僕の人生を紡いでくれた」 パティスリークラベリーナ 吉田伊織店長(33歳) 店内に並ぶ、彩り豊かで目移りしそうなケーキと果物。お察しのとおり、どれもこれも頭がこんもり山盛り尽くし。焼き菓子だって籠に盛り放題。スイーツ好きの黄色い悲鳴が聞こえてきそうだ。  「山の日はこれでいきます。仲間と一緒に盛り上げていきますよ」 そう意気揚々と話す吉田さんは、秦野生まれ秦野育ち。おととし10月に地元に念願の店を構え、今は日々、洋菓子に囲まれる毎日だが、幼い頃は丹沢の豊かな自然に囲まれて育った。友達との遊び場として、時には登山で親子の交流を深める場として、山はいつも身近な存在だった。  「初対面の人とも、たくさん交流できたのがいい思い出。山に育てられました。今の激務に耐えられるのも、山に精神を鍛えられたおかげかもしれないですよ」  冗談交じりの笑顔。でも、確かな感謝の気持ちが伝わってくる。  中学を卒業後、吉田さんは農業高校へ進学。当時はなんとなく入ったと話すが、今思えば、山との生活で芽生えた地元愛に導かれたのかなと、はにかんでみせる。  「実は農業を学んだおかげで、農家の方ととても仲良くなれたんです。彼らと一緒なら、秦野の魅力をきっと広められると感じました」  そうして今年2月から始めたのが、「秦野ベジフルマーケット」。同じ志をもつ地元の仲間5店舗で、毎月第2土・日曜日に、秦野産の農産物を使ったオリジナル商品を販売している。そんな吉田さんたちが今回、山の日に何かをしたいと思ったのは、ごく自然な流れだった。  「多くの人が気軽に丹沢と親しむ、そんな日にしたい。まずは、そこで暮らす市民が山と向き合い、まちに人を集めないと。そのきっかけ作りをしたいんです」  山に来てくれる人を増やすため、イベントとして登山口付近での出店も検討していると話す吉田さん。  山の日といえば「秦野の日」。そう思われる日に、みんなでしていこう。 個性あふれる仲間と山の日に臨む 山の日イベント  市内ではこれから、山の日に向けて記念イベントが盛りだくさん。その一部を紹介するよ。  大人も子供も、山に親しむきっかけにして夏の思い出も作っちゃおう。 ▲イベント実施店はこののぼり旗が目印 山の麓で名水産を販売 と き 8月4日㈭ 5日㈮ 8日㈪ 9日㈫ 午前10時半~午後3時 ところ くず葉学園     (菩提2058-2) 内容・価格 「丹沢の地下水を使った豆富」(100円)などを販売 問い合わせ くず葉学園☎(75)3224 限定20食 山盛りそば と き 8月11日㈭     午前11時~午後3時半 ところ そば処東雲     (田原ふるさと公園内) 内容・価格 通常の3倍の量のそば510g(1300円)を販売  問い合わせ そば処東雲☎(84)1282 丹沢カレーで元気モリモリ べジタステーションはだの と き 8月11日㈭ 午前8時~午後3時 ところ デイサービスコミュニティー「万年青」(曽屋1338-1) 内 容 NPO法人や上智短大生のボランティアたちと野菜の収穫、カレー作り、夏休みの宿題のお手伝いなど 対 象 小・中学生20人(申し込み先着順) 申し込み 8月9日㈫までに子育て支援課へ 問い合わせ 子育て支援課☎(86)3460 はだの史・発見展 partⅡ 「丹沢 山ものがたり」 と き 8月2日㈫~14日㈰ ところ 宮永岳彦記念美術館 内 容 暮らしの場としての丹沢や 自然などに関する写真や資料の展示 ※桜土手古墳展示館で「丹沢登山昔むかし」も28日㈰まで開催 問い合わせ 生涯学習課文化財担当☎(87)9581 カルチャーパークイベント と き 8月7日㈰ ところ・内容 ①丹沢の山並みを背景にバラ園で記念写真(午前10時〜 バラ園) 記念写真とバラ1輪のプレゼント(当日先着30人) ②ポップアップ噴水の山盛り噴射(午前11時〜11時半 じゃぶじゃぶ池) 噴水を通常の2倍の3mの高さに噴射 ③丹沢マルシェ(午前10時〜午後3時 多目的広場) 地元商品や山にちなんだ商品の販売 ※雨天のときは③のみ実施 問い合わせ カルチャーパーク課☎(73)8612 今回取材した皆さんのイベントのほかにも、ここでは紹介しきれないものがたくさんあるよ! 市ホームページで確認してね 秦野市 山の日 検索