広報はだの8月1日号 2面 商と山 ―山に対する印象は? 関野 渋沢から見る丹沢の山々のフォルムがきれいなので、昔から好きなんですよ。 杉山 以前は、本格的に装備して丹沢の山々を登っていました。登山は楽しいですね。 関野 大倉から孫と登りましたが、自分の力量に合わせて登る場所を選べる懐の深さが丹沢の魅力ですね。百名山の一つになっている山があるのだから、まちおこしにぜひ生かしたいと常々思っていたんです。 ―山の日イベントではどのようなことを? 関野 各店舗で山の日にちなんだ企画をいろいろ考えていますので、ぜひ楽しんでもらいたいです。 杉山 何をするかはお楽しみですが、商店会では秦野駅前でブースも出すんですよ。山の日イベントを一過性のものではなく、いろいろな店を訪れてもらうきっかけにしたいですね。 関野 お祭りとしてとらえてまちを活性化できればうれしいですね。 杉山 各店舗の強みをPRできる絶好の機会になると思います。まちを挙げての取り組みということでとても期待しています。 関野 イベントのテーマである「おかえりなさい秦野へ」って、いいですね。秦野を第2の故郷だと感じてくれている人は多いんです。このまちに来るとホッとするという話を聞くこともあって、地元をほめられるというのは純粋にうれしいです。 杉山 お店としては商品が売れれば一番ですが、お客さんをどう引き込んでいくかが重要ですね。各店舗でもツイッターなどのSNSを活用しているお店もあるので、このイベントの情報をどんどん拡散していけたらいいですね。 関野 いろいろアイデアが出て面白いイベントになると思います。これからもっと手を挙げるお店が出てきて大盛況になるといいですね。 杉山 理想としては、山の日イベントが1カ月くらい続くといいなと。 ―イベント後、どう変わっていくといいと思いますか? 関野 このイベントを通して丹沢に対する意識、自然に対する意識が変わっていくと、山の日制定の本来の趣旨にも合致していくのではと思います。里地里山の保全活動などが盛り上がって、活動がつながっていくといいなと。 杉山 「山といえば秦野」というブランドイメージを持ってもらうきっかけになるといいですね。 関野 茂信さん(72歳) 秦野市西商店会 連合会会長 杉山 和史さん(62歳) 秦野市商店会 連合会会長 農と山  毎朝市内の農家が丹精込めて作った野菜が店内に所狭しと並ぶ「はだのじばさんず」。店長を務める安居院賢治さんは、「山の日」を前に目を輝かせます。  「『秦野名水』で育った自慢の野菜を、山の日はちょっとユニークな方法で皆さんに提供します。イベントは今から考えただけで、楽しみですね」  地場産野菜などで秦野のことを広めたいと考えている安居院さんは地元秦野出身。丹沢への登山など、山に親しんできましたが、最近、秦野の素晴らしさに改めて気付かされたといいます。  「全国から見学に来るJAの職員や、買い物に来た外国の方は、富士山と丹沢の山が並ぶここからの景色に皆さん感動しますね。その姿を見て、丹沢の麓って素晴らしいんだと改めて実感しました。おいしい野菜同様、秦野の自慢の一つです」 と誇らしげな安居院さん。初の山の日を前に、今後の取り組みも視野に入れています。  「山の日は、秦野をPRする良い機会。これからも毎年継続していきたい。2020年には東京五輪もありますし、どんどん丹沢の麓『秦野』、名水で育った『秦野産野菜』を世界に発信していきたいですね」  世界に向けた大きな夢が秦野盆地にこだまします。 安居院 賢治さん(53歳) はだのじばさんず 店長 山の日にはじばさんずへ イベントの内容はこの写真がヒント