●広報はだの5月15日号1面 人口と世帯 28.5.1現在 総人口 16万6907人(前月比+106) 内 訳 男 8万5283人(前月比+72)     女 8万1624人(前月比+34) 世帯数  6万9975世帯(前月比+206) 主 な 内 容 ◇しぶさわこども園の園章などを募集 (2面) ◇職員採用試験 (2面) ◇自治会連合会の新会長 (3面) ◇上地区いなか暮らしふるさと塾 (4面) 名水の畑、LED育ち。 「安心・安全で新鮮な無農薬野菜を、365日お届けします」  そんな夢のような畑が、青空の下ではなく、平沢のとある工場の一室にある。規則正しい書棚のように仕切られたスペースに並ぶ、色とりどりの葉物野菜。中から鮮やかな光が漏れる様は、さながら近未来感漂うショーウインドウだ。 「バジルやベビーリーフなど、約50種類の野菜を扱っています。食は、時代が変わっても常に需要があるもの。自動車部品メーカーとして培ってきた合理的・効率的な品質管理技術が、生かせると思ったんです」  そう話すのは、日鍛バルブの子会社・㈱Shune365の小沢和久さん(55歳)。品種に合わせて光の色を使い分けるこのLED栽培では、温度や湿度、さらには空気の流れまで厳密に管理し、野菜にとって一番いい環境を常に作り出している。 「土を使わない水耕栽培なので、水の質が特に重要。扱う品種の多くが水分比率の高い葉物野菜なので、味に直結します。おいしさで日本一に認められた秦野名水は、まさに理想的です」  高い栄養価に加え、色や形の良いものが安定して栽培できるメリットも功を奏し、現在は市内の飲食店のほか、箱根のホテルや鎌倉のレストランなどへも出荷。また、市の花・ナデシコもLEDで栽培し、食べられる花「エディブルフラワー」として出荷している。 「秦野名水と共に、まちの魅力としてPRしたい。とはいえ、LED栽培も万能ではありません。例えば、土の圧力が重要な根菜などは、露地栽培が一番。農家の方と協力しながら、『名水を使った秦野野菜』として、一緒に広めていきたい」  いい野菜に、露地も工場もない。そこに妥協のない情熱が込められているかどうか。  あなたも、秦野の新たな技術と味に触れてみませんか。 LED栽培のナデシコで彩られたクッキー 無農薬の秘訣は徹底した衛生管理