広報はだの2月1日号 P4_5 秦野の里山が 国の重要里地里山に選定  人の手に守られ、豊かな自然環境が維持されていることから、本市の里山が昨年12月、環境省により「生物多様性保全上重要な里地里山」に選定。市内で保全活動を行っている団体に話を聞いた。 荒れる里山を救え 「昔は自生する花や野生の生き物がたくさん見られました。荒れていく山を見て、このままではいけない、大人も子供も楽しめる昔の里山に戻したいと思いました」  「名古木里山を守る会」会長の関野勝政さん(71歳・名古木)は語る。  本市はかつてタバコ耕作が盛んだった。山で育つクヌギやコナラは、肥料や葉タバコを乾燥させるためのまきに使われ、定期的に切られた木の切り口からは新しい芽が出た。先人の日常生活の中で、豊かな自然環境が維持されてきたといえる。  しかし、昭和59年にタバコ耕作が幕を閉じ、急速に都市化が進むと、木々は放置され、山は荒れていった。林にはカブトムシなどが見られなくなり、子供たちの遊び場も減っていった。タバコ耕作の衰退とともに、人々の生活が里山から遠ざかってしまったといっても過言ではない。  幼いころから里山に親しんできた関野さんは、山が荒れていくのを見てはいられなかった。仕事の傍ら山での作業を続け、平成14年に会を結成。森林整備のほか、所有者が高齢となり手をつけられなくなった畑で農作物を育てるなど、耕作放棄地の解消などにも取り組んでいる。  伐採した原木はシイタケやナメコを育てるホダ木にするが、ホダ木は水分を含んで重く、運び出すにはかなりの重労働。チェーンソーなどの機具を使う作業も多くあるが、会員65人のうち、指導を受けず自分で作業できる会員は一握りだと、関野さんは厳しい現状を語る。若者たちの力を森林づくりに生かしてほしいと願い、会では、米作りや里山整備など大学生の体験教室を行っている。 新たな恵みを探る 「重要里地里山に選ばれて、自分たちの住んでいる環境が貴重だということを改めて感じました。この里山を、責任を持って守り、引き継いでいかなければいけない」 と話すのは、「NPO法人四十八瀬川自然村」の代表を務める小野均さん(65歳・柳町)。ホタルの住む風景と自然環境を守り、後世に伝えていこうと平成13年に自然村を結成。水辺や里山の手入れ、市の花ナデシコを復活させるための川沿いの整備などをしている。また、新たな活動として、荒廃農地を利用して、地域に住む人と一緒に災害時の備蓄用に野菜を育てている。一方、名古木里山を守る会では、ヒノキを蒸留してオイルを作る試みを進めている。抗菌に優れ、部屋の消臭剤として使えるという。  里山を守るための作業は、私たちの生活に役立つものも生み出している。多くの人が里山に触れて、新たな魅力を発見してほしいと小野さんは語る。 みんなで守り続けよう  市内団体の保全活動が活発であることから、平成16年、環境省により里地里山の保全と持続可能な利用を促すモデルに選ばれた本市。各団体のそれまでの取り組みを生かしながら、荒廃山林や鳥獣被害の削減など、それぞれの地区に見合った整備に力を注いできた。現在は35団体が、約45ヘクタールの里山を保全・再生している。  さらに市では、里地里山の大切さを学ぶ講義やチェーンソーを使った間伐など、保全活動の知識や技術を身に付けるボランティア養成研修を毎年実施。里山で行うため、研修自体が保全活動にもなる。他にも、所有者が整備できない山林をボランティアの活動場所にすることで、荒廃山林の解消につなげている。また、家族や友人と気軽に森づくりを体験してもらうため、毎年植樹祭を開催している。  日本の貴重な資源として守っていくべき秦野の里山。人の手なくしては、この大切な里山を後世へ引き継ぐことはできない。今後も守り続けていくために、まず第一歩を踏み出してほしい。 問い合わせ 森林づくり課☎(82)9631 下草を刈る関野さん 上地区などが選定された ボランティア養成研修が保全につながる ナデシコが咲く環境を取り戻そう トピックス 県の移住相談窓口がオープン  県内市町村の暮らしなどの情報を紹介する「ちょこっと田舎・かながわライフ支援センター」が「NPOふるさと回帰支援センター」(東京・有楽町)内にオープン。専門の相談員が移住希望者の相談を受け、要望に合った地域を紹介します。  「自然のあるところに住みたいけど東京で仕事を続けたい」「空気のきれいなところで子育てをしたい」という人が多いと、支援センター職員は話します。新宿まで電車で約70分、自然が豊かな秦野に住む人が増えるよう、市でも情報提供を行っていきます。 問い合わせ ちょこっと田舎・かながわライフ支援センター☎070(4127)5905 教育・文化・スポーツの功績などを表彰 教育長表彰 37人と7団体に表彰状。いずれも敬称略 ◇個人 堀谷知香(南中2) 岸和(大根小6) 相原結斗(鶴巻小1) 浦部創造(本町小6) 鈴木華純(大根中3) 児島佐和子(東小6) 鈴木夕夏(鶴巻小6) 矢部千桜(北小5) 門倉結菜(鶴巻小5) 森莉菜(大根小4) 森莉穂(大根小2) 野間耕心(東小4) 柏遥稀(南小4) 山内かなえ(末広小3) 伊東千織(鶴巻小2) 三田果和(本町小1) 久保寺あくあ(北中1) 日暮矢麻人(立花学園高等学校) 石井竜馬(鶴巻中2) 伊藤大地(南中1) 山越琴葉(北中1) 橋本南海(渋沢小5) 鈴木良音(鶴巻小5) 福本喜平(西小4) 中戸川剛琉(渋沢小3) 中田流星(南が丘小3) 松田啓悟(本町小5) 伊藤武(堀川小4) 竹内妃那(西小4) 竹内凰騎(西小3) 石川朝日(北中3) 府川遥(西中3) 吉田杏子(西中2) 柴田琉河(西中1) 山村怜璃(南小6) 根本莉汐(南小5) 伊藤巧(本町小2) ◇団体 大根小学校愛鳥委員会 本町中学校吹奏楽部 西中学校吹奏楽部 東中学校広報委員会 スポーツ探検隊 PLUS A(U-12) スポーツ探検隊 PLUS A(U-9) 秦野リトルシニア 教育功労者等表彰 27人と1団体に表彰状、16人と9団体に感謝状。いずれも敬称略 表彰状贈呈 ◇個人 石井奏子(鶴巻) 中矢力(鶴巻南二) 田知本愛(南矢名) 髙橋絵美(曽屋) 竹内義親(柳町一) 小林直己(戸川) 小野寺健也(平沢) 後藤和真(南矢名) 杉山菫(堀西) 鈴木恭子(桜町一) 髙張広海(南矢名) 若月正剛(東田原) 弓削田裕史(北矢名) 熊谷綾子(沼代新町) 倉田夕子(南矢名) 北村優樹(戸川) 山口太陽(戸川) 原碩亮(南矢名) 松元康希(南矢名) 小幡亮太(今泉) 小峰彩椰(堀川) 森谷暁(堀西) 山口勝(平沢) 牧嶋秀雄(西田原) 岡崎里司(下大槻) 後藤清志(大磯町) 糟谷松夫(鈴張町) ◇団体 西小学校PTA広報委員会 感謝状贈呈 ◇個人 栗原旭(今泉) 窪嶋義文(尾尻) 賀豊(弥生町) 國原タカ江(平沢) 草山幸惠(平沢) 綾部和彦(今泉) 沢村寅治(鶴巻) 越地実(伊勢原市) 小室高明(戸川) 貞弘宣行(北矢名) 加納美智子(南矢名) 山田房子(曲松) 伊東貞美(千村二) 栗田貞夫(本町二) 天野喜久雄(本町二) 片桐務(東田原) ◇団体 おはなしポッケ 南矢名下部第1自治会 下大槻団地長寿会・防犯パトロール隊 興人南矢名自治会 南矢名第3自治会 秦野ライオンズクラブ 秦野中ロータリークラブ 秦野伊勢原トラック地区会 渋沢共有地管理組合 問い合わせ 教育総務課☎(84)2783 報徳仕法を広める講演会 とき 2月20日(土) 午前10時~正午 ところ 図書館 内容 「二宮尊徳から学ぶ ひとづくり・地域づくり」 講師 二宮康裕氏(二宮総本家当主) 定員 80人(申し込み先着順) 問い合わせ 生涯学習課☎(84)2792 二宮康裕氏 4月からの参加者を募集 コミュニティ保育  就学前の子供を持つ母親がグループをつくり、保育士の助言を受けながら、一緒に保育をするコミュニティ保育。参加希望者は、グループへ直接問い合わせてください。原則1家族1グループです。 グループ名 活動場所 活動日 申し込み かんらん保育室 若木保育園園庭など 火・金 山口☎(81)1943 山の子保育室 くずは台南公園など 火・木 横須賀☎080(2067)0659 しゅっぽっぽ 南が丘西公園 火 八百城☎(26)7327 どんぐり 三屋台児童館 火・金 石澤☎080(5546)1597 のびのび 曲松児童館 木・金 和田☎(68)6133 原っぱ 山辺保育園園庭など 火・金 三浦☎080(3451)9255 ひまわり 平沢児童館など 金 大澤☎(83)7012 すくすく 堀川児童館など 水・金 仲里☎(65)0223 すまいるキッズ 沼代児童館 火・金 横井☎090(4422)6027 さんりんしゃ 堀山下児童館 火・木 磯崎☎(88)7916 すくすくきっず 鶴巻公民館 火・金 井上☎090(9039)3975 ピヨピヨ保育室 下落合公園 火・金 小野塚☎090(6796)5419 なかよし 渋沢児童館 火 一寸木☎080(5071)4501 ひばり 桜町自治会館など 火 飯島☎(84)2918 きしゃぽっぽ 東映団地自治会館など 月・金 柳川☎080(1160)5370 たんぽぽ 北矢名児童館 金 佐藤☎090(3345)2020 おひさまくらぶ 新田町自治会館など 火 堀内☎070(1741)1985 ※各グループで対象年齢や募集期間が異なります。 問い合わせ 子育て支援課☎(86)3460 市の特定(非常勤)職員など  任期は、原則4月1日~平成29年3月31日。報酬は変更することがあります。必ず本人が申し込んでください。 =勤務内容 =対象 =人数 =勤務日など  =勤務場所 =報酬 =申し込み =問い合わせ 小中学校教育指導助手教育指導課☎(84)2786 教科・生活指導の補助など 市内在住の方 4人 月~金曜日 午前8時半~午後2時 時給975円 応募用紙(市役所西庁舎3階教育指導課または市ホームページにあります)を2月9日(火)までに市役所西庁舎3階教育指導課へ持参 ※2月13日(土) に面接あり 特別支援学級介助員教育指導課☎(84)2786 小・中学校の特別支援学級の子供の移動・生活介助、安全確保など 市内在住の方 11人 週20時間 月額7万8000円 応募用紙(市役所西庁舎3階教育指導課または市ホームページにあります)を2月9日(火)までに市役所西庁舎3階教育指導課へ持参 ※2月13日(土) に面接あり 給食調理員学校教育課☎(84)2785 小学校での給食調理補助 4人程度 週5日程度 午前8時半~午後2時45分 月額8万5600円(8月は1万5000円) 履歴書を2月10日(水)までに市役所西庁舎3階学校教育課へ持参 ※2月中旬に面接などあり 介護認定支援員高齢介護課☎(82)5714 窓口業務や認定調査、介護認定審査会運営補助など 普通自動車運転免許を持ち、保健・医療・福祉関係の相談業務の経験がある方 1人 週4日 午前9時~午後5時 月額14万8000円 事前に電話し、履歴書を2月10日(水)までに市役所1階高齢介護課へ持参 ※後日面接あり 児童館の厚生員こども育成課☎(81)7011 児童館の管理・運営、児童の指導など 市内在住で次のいずれかに該当する方 ◇幼稚園、小・中学校、高校いずれかの教諭資格がある ◇保育士の資格がある ◇大学で心理・教育・社会・芸術・体育学に相当する課程を修了して卒業した ◇児童福祉施設職員養成校を卒業した ◇2年以上児童福祉事業に従事した 8人程度 月15日 午前9時~午後5時のうち4または7時間45分 ◇月93時間勤務 月額8万6025円 ◇月88時間勤務 月額8万1400円 履歴書を2月11日(木)までに、はだのこども館内こども育成課へ持参 ※2月18日(木)に面接あり 桜土手古墳展示館の事務員生涯学習課文化財担当☎(87)9581 館内の説明や事業の実施、桜土手古墳公園の環境整備など 次の全てに該当する方 ◇土・日曜日、祝日に勤務できる ◇パソコンでワード、エクセルの操作ができる ◇市内在住で、普通自動車運転免許を持つ 1人 月15日 午前8時半~午後5時15分 桜土手古墳展示館 月額10万7000円 履歴書に運転免許証の写しと「私が理想とする博物館のあり方」をテーマとした作文(800字以内)を添えて、2月12日(金)までに桜土手古墳展示館内生涯学習課文化財担当へ持参 ※後日面接あり 年金相談員国保年金課☎(82)9614 窓口での年金相談など 1人 週4日 午前9時~午後5時 ※月1回程度土・日曜日の勤務あり 月額13万4000円 履歴書に「年金相談員への応募の動機」をテーマとした小論文(400字程度)を添えて、2月12日(金)までに市役所2階国保年金課へ持参 ※後日面接あり まちづくり推進員建築指導課☎(83)0883 屋外広告物の許可事務など パソコンでワード、エクセルの操作ができ、普通運転免許を持っている方 1人 週3日 午前9時~午後4時 月額10万1200円(上限) 履歴書に「秦野の屋外広告物について私ができること」をテーマにした作文(800字程度)を添えて、2月15日(月)までに市役所西庁舎2階建築指導課へ持参 ※後日面接あり 家庭相談員こども育成課こども若者相談担当☎(82)6241 子供の生活習慣、育児、児童虐待、学校生活などの相談 次のいずれかに該当する方 ◇大学、短期大学、専門学校などで、児童福祉、社会福祉、教育、心理学に相当する課程を修了して卒業した ◇相談員として必要な学識経験があり、社会福祉施設などでの勤務経験がある ◇臨床心理士、保育士、保健師、いずれかの資格がある 3人 週4日(土曜日を含む) 午前9時~午後4時または午後1時~7時 月額16万7900円 履歴書を2月15日(月)までに保健福祉センター1階こども育成課こども若者相談担当へ持参 ※2月22日(月)に小論文、面接あり 臨時保育教諭保育こども園課☎(82)9606 幼稚園教諭と保育士の免許がある方 午前7時半~午後7時で交代勤務 市立こども園 時給1025円 履歴書に幼稚園教諭免許と保育士証の写しを添えて、市役所2階保育こども園課へ持参 ※後日面接あり 児童ホーム支援員保育こども園課☎(82)9606 小学1~4年生の生活指導など 週4日程度 月~金曜日は学校終了時~午後6時(土曜日や夏休みなどの長期休業時は午前8時~) 1日4~7時間45分 ※午後7時までの勤務あり 小学校 時給995円 履歴書を市役所2階保育こども園課へ持参 ※後日職場見学、面接あり