●8月15日特集号4面 計画策定に向けた協働の取組み 【市民炉端談議 3テーマ、延べ60名】  市民との協働による「市民の力」「地域の力」を生かした計画とするため、「ワールドカフェ方式」により、まちづくりに関するさまざまな意見を創出し、ニーズを掘り起こすことを目的に「市民炉端談議」を開催しました。  「出産・子育てがしやすいまちづくり」「にぎわいのあるまちづくり」「安全で安心して暮らせる人にやさしいまちづくり」の3つのテーマにより、個人が思っていることや改善に向けた取組みなどを自由に挙げてもらい、グループで取りまとめながら、効果や実行可能性などについて提案していただきました。 ※ワールドカフェ方式とは、カフェのようにリラックスした雰囲気の中で、小グループでの対話により意見を出し合う手法 【地域まちづくり計画策定会議 市内8地区、全22回】  今年1月に各地区で、地区まちづくり委員会が主体となり「地域まちづくり計画策定会議」を立ち上げ、これまでの活動を振り返るとともに、後期計画期間の地域まちづくり計画案の検討が進められました。  地域の「現状や課題」、「目指すまちの姿」、「基本目標」や「地域が主体となって取り組む活動」について市に提案していただきました。 主な意見 ○出産・子育てがしやすいまちづくり  地域での子供たちとのかかわり方(子ども会などの活動)の工夫が必要ではないか  通学時の見守り活動が各地域で行われており、今後も続けていきたい ○にぎわいのあるまちづくり  自然や都心からのアクセスなど秦野の良さをもっとPRするべき  食を生かしたまちづくりを進めたらどうか ○安全で安心して暮らせる人にやさしいまちづくり  住民同士の絆づくり、あいさつや声かけがもっと必要ではないか  自治会に加入してもらうことが、第一歩になるのではないか  自分で抱え込まずに、みんなで話し合うことが大切ではないか さまざまな分野からの意見をうかがう取組み  まちづくりには行政、市民だけでなく企業、関係団体などとの協働・連携も重要であることから、有識者やさまざまな分野を代表する方々で構成する審議会を立ち上げ、ご意見をうかがっています。 【総合計画審議会を構成する委員】  学識経験者や商工業団体・労働団体・福祉団体・農業団体・金融機関・報道機関・市民活動団体・行政機関を代表する方々 前期基本計画の取組み状況(中間実績)  現在取り組んでいる前期基本計画では、「目指そう値」という数値目標を掲げて、各施策に取り組んでいます。中間値(平成25年度)に対する進捗状況をみると、すでに、小・中学校及び幼稚園の校舎・園舎の耐震化や公園のバリアフリー化等は目標を達成し、進捗率75%以上の事業が8割となっています。 中間値(平成25年度)に対する進捗状況 目標値を達成しているもの 進捗率75%以上 進捗度50%以上75%未満 進捗度50%未満 目標値数 32 37 14 4 割合(%) 37 42 16 5 市民2000人アンケート調査結果  市では、後期基本計画の策定に当たり、定住の意向や行政サービスへの取り組みなどについて今年の1月に無作為に抽出した18歳以上の市民の皆さん2000人を対象とした「市民意識調査」を実施しました(有効回収率53.9%)。その結果の一部をご紹介します。 ①定住の意向について  「秦野に今後も住み続けたいか」という定住の意向を聞いたところ、9割以上の方々が「住み続けたい」、「どちらかといえば住み続けたい」と考えています。  その理由は、「自分の家や土地がある」「豊かな自然がある」「地域に愛着がある」が上位になっています。 ②これまでの行政サービスに対する満足度  市が行っている仕事を52項目に分けて、現状に対する満足度、今後の期待度を聞き、得点化してランキングを作成しました。 【満足度が高かった項目】 順位 1位 2位 3位 4位 5位 内容 風景やまちなみの保全 窓口サービスの充実 ごみの減量やリサイクル対策 公園や緑地などの整備と保全 下水道や排水溝などの整備 【満足度が低かった項目】 順位 1位 2位 3位 4位 5位 内 容 商店街の活性化対策 就労支援や雇用対策 空き家等への対策 道路などの交通安全対策 安心して子どもを産み育てられる環境  「風景やまちなみの保全」、「ごみの減量やリサイクル対策」、「公園や緑地などの整備と保全」といった生活環境や都市基盤整備に関する項目の満足度が高い結果となりました。  一方、商業振興・就労支援に関する項目や、市民生活の安心・安全に関連する項目の満足度が低い結果となりました。 ③これからの行政サービスに対する期待度 順位 1位 2位 3位 4位 5位 内 容 身近な医療体制の充実 安心して子どもを産み育てられる環境 道路などの交通安全対策 地域の防災体制の整備 ポイ捨て、不法投棄の防止策、幼・小・中の教育や環境の充実  健康・福祉・医療に関する項目や、市民生活の安心・安全に関する項目、子育て・教育環境に関する項目に期待が高く、市としても優先的に取り組んでいく必要があると考えています。 ④「住み続けたい 住みたい」と思っていただくために必要なこと  「子どもを産み育てやすい環境の整備」が最も多く、「自然豊かな住環境の維持」、「災害に強いまちの整備」と続きます。行政サービスに対する期待と関連しており、これらの課題に着実に取り組むことが秦野市に住み続けていただく、住んでいただくことにつながると分析しています。