◯1月1日号2面・3面 広報はだの 平成27年(2015年)1月1日 2 今振り返る 秦野市60年の軌跡  「現在」があるのは、そこに至る「過去」があるからだ。そして、過去を見つめ直すことは、「未来」の創造へとつながる。新たな一歩を踏み出すため、今、60年の軌跡を振り返る。 昭和30年(1955年)  1月1日に中郡秦野町、南秦野町、東秦野村、北秦野村が合併し、人口約3万5000人の秦野市が誕生。その後4月に、大根村の一部も編入合併             第10回国民体育大会で、レスリングと山岳競技の会場となる   33年(1958年)  市章を制定   35年(1960年)  弘法山一帯が県立自然公園に指定される   38年(1963年)  秦野市と西秦野町が合併し、現在の市域になる             市内の全小学校が完全給食になる   39年(1964年)  東海大学湘南校舎(現在の湘南キャンパス)が開校             国道246号線(東京~沼津線)が改修され開通             アメリカ合衆国パサデナ市と姉妹都市提携   40年(1965年)  県立丹沢大山自然公園が国定公園になる   41年(1966年)  大秦野駅(現在の秦野駅)前で、大秦ショッピングセンターが営業開始   44年(1969年)  市民憲章を制定             桜町に新市庁舎が完成   45年(1970年)  市総合計画を策定             市内最初の公民館として南公民館が開館             市内最初の保育園として本町保育園が開園             秦野青少年会館(現在のはだのこども館)が開館   47年(1972年)  市の木に「さざんか」、市の花に「なでしこ」、市の鳥に「うぐいす」を指定             鳥もすめる環境都市宣言を制定   48年(1973年)  上智大学短期大学部が開校      50年(1975年)  人口が10万人になる   54年(1979年)  中央運動公園が完成   55年(1980年)  文化会館が開館             毎年11月3日を「市民の日」に制定   56年(1981年)  東名高速道路秦野中井インターチェンジが開通             大秦野駅前の水無川沿いに、 約30の店舗が並んだサクラマーケットに幕   59年(1984年)  市役所に、各種届け出や証明などの手続きが1カ所でできる総合窓口を開設             長野県諏訪市と姉妹都市提携             葉タバコの耕作が終わる   60年(1985年)  秦野盆地湧水群が全国名水百選に選ばれる             平沢に新図書館が完成   61年(1986年)  平和都市宣言を制定   62年(1987年)  大秦野駅は秦野駅に、大根駅は東海大学前駅に名称が変わる             葛葉緑地が、県内の優れた自然環境や歴史的環境の保全を目的とする「かながわのナショナルトラスト第1号」に指定される   63年(1988年)  日本たばこ産業(旧日本専売公社)秦野工場が閉鎖             人口が15万人になる 昭和44年 新市庁舎が完成  市制施行以来、市庁舎として旧秦野町役場(寿町)を使用していたが、桜町に新築・移転。地上5階、地下1階、搭屋3階で、鉄筋コンクリート造りの近代的な建物として完成。築45年が経過した現在も、本庁舎として使用し、市役所の顔として親しまれている。 昭和56年 秦野中井ICが開通  市内から東名高速道路へ乗り入れられるようになり、交通の利便性が高まった。また、物流が効率的になったことで、企業の立地条件も向上し、産業の発展にも大きく貢献。現在では、東名秦野バスストップも併設され、さらに多くの市民に利用されている。 市民課で総合窓口がスタート(昭和59年) 大根駅が東海大学前駅に名称変更(昭和62年) ミスたばこに選ばれた女優の松坂慶子さん(昭和46年) 秦野市誕生から20年で人口が10万人に(昭和50年) 昭和59年 葉タバコ耕作に幕  鹿児島の「薩摩たばこ」、茨城の「水府たばこ」と並び、日本三大名葉とたたえられた「秦野たばこ」。300年以上の歴史があり、秦野の中心産業として、まちの発展を支えてきた。タバコ耕作者の慰労のため、昭和23年に始まったのが、全国で唯一「たばこ」が名称に含まれる「秦野たばこ祭」。  耕作の歴史は幕を閉じたが、今も秦野たばこ祭で踊られる「たばこ音頭」など、タバコにかけた先人たちの思いは受け継がれている。 昭和60年 全国名水百選に選定  市内に20カ所以上ある湧水が秦野盆地湧水群として、全国名水百選に選ばれた。平成元年に、化学物質による汚染が発覚したが、地下水の浄化装置などを開発して平成16年に名水復活を宣言。名水の里・秦野として知られ、市外からも水をくみに来る人が絶えない。 3 平成27年(2015年)1月1日 広報はだの 1つ1つの灯りがまちの輝きとなる 平成元年(1989年)  昭和橋を架け替え、まほろば大橋に             秦野盆地湧水群の1つ、弘法の清水の汚染が発覚   2年(1990年)  桜土手古墳展示館が開館   3年(1991年)  ペットボトルの回収・再生化を、全国に先駆けて市内全域で開始   4年(1992年)  常陸宮ご夫妻をお迎えして、中央運動公園で全国野鳥保護のつどい記念式典を開催             人口が16万人になる   5年(1993年)  渋沢駅北口にペデストリアンデッキが完成   7年(1995年)  日本たばこ産業の跡地で、大型スーパー・ジャスコ秦野店(現在のイオン秦野ショッピングセンター)が営業開始   8年(1996年)  総合体育館が開館             鶴巻温泉駅北口広場が完成   9年(1997年)  文化会館前から総合体育館までの市道の愛称を「パサデナ通り」とする             風の吊り橋をシンボルとする県立秦野戸川公園が一部開園             秦野駅北口にペデストリアンデッキが完成   10年(1998年)  葛葉緑地内に、くずはの家が完成             秦野駅が小田急ロマンスカーの停車駅になる             保健福祉センターが開館   13年(2001年)  権現山山頂に展望台が完成             県内初の児童センターとして、曲松児童センターが開館             鶴巻温泉弘法の里湯と宮永岳彦記念美術館が開館   14年(2002年)  秦野赤十字病院が西大竹・尾尻区画整理事業地内に移転   16年(2004年)  平成元年に汚染が発覚した秦野盆地湧水群の名水復活を宣言   17年(2005年)  市制施行50周年を記念して、市の木に「こぶし」、市の花に「あじさい」を追加指定             大韓民国坡州市と友好都市提携   19年(2007年)  表丹沢野外活動センターが開館             全国で初めて市役所の敷地内に、コンビニエンスストアを誘致   20年(2008年)  毎年8月15日を「秦野市平和の日」に制定             東海大学前駅南口にペデストリアンデッキが完成   21年(2009年)  人口が17万人になる   22年(2010年)  天皇皇后両陛下をお迎えして、県立秦野戸川公園で第61回全国植樹祭が開催される   23年(2011年)  鶴巻温泉弘法の里湯が、新たな源泉・つるまき千の湯を引き込みリニューアル   25年(2013年)  第19回全国報徳サミット秦野市大会を開催   26年(2014年)  新東名高速道路秦野市区間の本線部工事に着手    27年(2015年)  市制施行60周年を迎える 平成元年 まほろば大橋が完成  水無川の自然と調和する、市の新しいシンボルとして完成。橋には時計台モニュメントや彫刻、ガス灯が設けられ、翌年には「街灯のある街30選」に選ばれた。市民の憩いの場として愛され、毎年、秋から冬にかけて「みなせ富士」と題した、青いイルミネーションが施される。 平成10年 ロマンスカーの停車駅に  秦野駅が小田急ロマンスカーの停車駅となり、通勤などにも気軽に利用できるようになった。また、観光客も秦野に足を運びやすくなり、集客効果にも貢献。平成24年3月からは、新宿~御殿場間を走る青いロマンスカー「あさぎり号」も停車するようになった。 保健福祉センターが開館(平成10年) 権現山山頂に展望台が完成(平成13年) 表丹沢野外活動センターが開館(平成19年) 新東名高速道路・羽根トンネル工事安全祈願祭(平成26年) 平成22年 全国植樹祭  天皇皇后両陛下をお迎えして、県立秦野戸川公園で第61回全国植樹祭が開催された。森林や緑への理解を深めようと、全国から約4600人が参加し、クヌギやコナラなど7000本を植樹した。また、市でも、貴重な緑を大切に守っていくため、平成20年から毎年植樹祭を開催している。 平成25年 全国報徳サミット  第19回全国報徳サミット秦野市大会を文化会館で開催。二宮尊徳の教えである報徳仕法に基づく体験発表や参加市町村長などによるパネルディスカッション、尊徳の7代目子孫にあたる中桐万里子氏による基調講演などが行われた。