特 集 市民相互の友情を 姉妹都市・友好都市  市民相互の交流や親善を目的に結び付いた姉妹都市や友好都市。本市では、昭和39年のアメリカ合衆国パサデナ市をはじめ、長野県諏訪市、韓国坡州市と提携を結んでいます。今年は、パサデナ市と提携50年、諏訪市と提携30年、来年は坡州市と提携10年の節目の年を迎えます。  新年の輝かしい幕開けとともに、友情の絆がますます深まることを願いながら、3市を紹介します。 問い合わせ 市民自治振興課☎(82)5118 海外姉妹都市 アメリカ合衆国テキサス州パサデナ市 人口:約15万人(秦野市の約0.9倍) 面積:115.3㎢(秦野市の約1.1倍) 最大のイベント ストロベリー・フェスティバル  かつて「アメリカ南部のイチゴの首都」といわれたパサデナ市のイチゴ栽培の歴史を今に伝えるため、毎年5月に開催。世界最大級のイチゴのショートケーキや、パレードなどで盛り上がります。ショートケーキは、開催期間中、切り分けて販売されます。 ギネスブックに登録されたこともある長さ約15メートルの特大ケーキ 甘いイチゴがたくさん サンジャシント記念塔 テキサス独立戦争でメキシコ軍を破り、記念に建てられた パサデナ市って どんなところ?  パサデナ市はNASA(アメリカ航空宇宙局)で有名なヒューストン市の南側に位置します。「パサデナ」とはアメリカ原住民族の言葉で、「谷間の王冠」という意味。カウボーイが技と芸を披露するロデオ・フェスティバル大会が有名です。また、産出した石油を活用した石油化学工業が盛んです。 青少年の触れ合い ・学校間で深まる交流(昭和59年〜)  本町小学校とテーグ小学校、西小学校とスパークス小学校、渋沢中学校とトンプソン中学校では、絵や作文など相互の学習作品を贈る交流が続いています。 一生の思い出をつくる  本市の小学生選抜野球チームがパサデナ市を初めて訪れ、地元の少年野球チームと交流試合をしました。 ・パサデナ市中学生が秦野へ(平成21年度) 渋沢中学校で書道を体験  親善訪問団と共にトンプソン中学校の生徒が初めて秦野を訪問。中学校の授業やバーベキューに参加して、触れ合いました。 「神のお導きに感謝」 パサデナとの提携のきっかけをつくった 川上直之さん(小田原市・93歳) 昭和39年、パサデナ市を訪問(中央が川上さん)  昭和38年、大秦野バプテスト教会の牧師だった私は、パサデナ市のリッチーストリート・バプテスト教会の関係者が秦野を訪問したときに、親交を深めました。熱心な誘いを受けて、翌年の7月、私はパサデナ市を訪問。「秦野市と姉妹都市を提携したい」というパサデナ市長の思いを、帰国後、当時の加藤秦野市長に報告すると、話はとんとん拍子に進み、同年9月、正式に姉妹都市の提携が結ばれました。今年、姉妹都市として50年を迎えようとしていますが、神のお導きで提携の橋渡しができたことに今も感謝しています。 募集 パサデナ姉妹都市交流促進フォーラム Let’s try! 英語で自己表現 と き 2月2日(日) 午後1時半~3時半 ところ 本町公民館 内 容 英語セミナー「自分の気持ちや考えを英語できちんと伝えよう!」、パサデナ市の紹介、交流会 定 員 150人(当日先着順) 姉妹都市提携50周年記念 伝えよう、秦野の魅力!写真コンテスト テーマ パサデナの人に紹介したい秦野の魅力 規 格 カラープリントで四ツ切りまたは四ツ切りワイド(組み写真は不可) 対 象 市内在住・在勤・在学の人 応募方法 作品の裏面に応募用紙(公民館、文化会館、図書館、市ホームページにあります)を貼り、2月20日(木・必着)までに〒257−8501市役所3階市民自治振興課へ郵送または持参 ※入賞者に賞品、応募者全員に記念品有り。応募作品は、パサデナ市に寄贈 海外友好都市 韓国京畿道坡州市 人口:約41万人(秦野市の約2.4倍) 面積:672.6k㎡(秦野市の約6.4倍) 最大のイベント ジャンダン豆祭り 華やかなオープニングパレード  韓国の豆の元祖といわれる「ジャンダン豆」の生産者を慰労するため、毎年11月、3日間に渡って開催。伝統的な民族芸能や人気歌手の公演などが行われ、100万人近い人出でにぎわいます。 坡州市って どんなところ?  坡州市は、韓国の首都・ソウル特別市から北へ約35キロの場所にある韓国最北端の都市で、南北分断を象徴する板門店などの施設があります。また、サッカー韓国代表選手が使用するトレーニングセンターなども有名です。 平和の鐘 年間二百万人が訪れる観光地 「久しぶりの再会が楽しみ」 坡州市英語村中学生派遣研修に参加 中戸川楠さん(南が丘中3)  中学2年生の夏に初めて坡州市を訪れました。坡州の中学生とは、初めは緊張からうまく話せませんでしたが、一緒に英語を勉強していく中で、次第に打ち解け、お互いの国の文化や好きな音楽などの話題で盛り上がりました。仲良くなった子とは、今でもメールで連絡を取り合っています。去年9月の中学生英語スピーチコンテストで3位になり、3月に坡州市に行くことになりました。「坡州市に行ったら、また会おうね」と約束していたので、今から再会が楽しみです。 青少年の触れ合い ・少年サッカー交流  (平成19年度~)  両市の小学生選抜チームが隔年でそれぞれの市を訪れ、交流試合を通じて親睦を深めます。 真剣勝負で深まる絆 ・坡州市英語村中学生派遣研修(平成22年度~)  毎年、本市の中学生が坡州市の京畿英語村に宿泊し、坡州市の中学生らと交流しながら英語を学びます。 ・青少年相互交流(平成22年度~) 交流を通じて育む友情  両市の中学生が本市の表丹沢野外活動センターなどで一緒に宿泊し、キャンプファイヤーなどの野外活動を通じて、親睦を深めます。 民間団体での交流が進む  秦野市農業協同組合、秦野市観光協会、秦野ロータリークラブ、秦野商工会議所が、坡州市の各団体と友好提携を結びました。 国内姉妹都市 長野県諏訪市 人口:約5万人(秦野市の約0.3倍) 面積:109.9㎢(秦野市とほぼ同じ) 最大のイベント 御柱祭 勇壮な姿に引き込まれる  諏訪大社の社殿の四隅にあるモミの大木を約1年かけて建て替える祭り。山中から長さ約17メートル、直径1メートル余り、重さ10トンを超える巨木を切り出し、神社まで運びます。 諏訪市って どんなところ?  諏訪市は、本市から北西に約160キロ、本州のほぼ中央にあり、諏訪湖に面した内陸都市。季節ごとに色とりどりの植物に囲まれる自然が豊かなまちで、日本のグライダー発祥地といわれる霧ヶ峰高原や豊富な温泉など、観光資源に恵まれています。 諏訪湖祭湖上花火大会 約四万発を打ち上げる日本最大級の花火大会 「強い友情の結び付きを実感」 小学生バレーボール交流大会を開催 横川光雄さん(曲松・69歳)  交流大会を開催したきっかけは、私が本部長をしているスポーツ少年団の仲間に諏訪市の友人がいたことでした。平成7年に初めて訪問したとき、子供たちの楽しむ姿が強く印象に残りました。それ以来毎年、諏訪市と秦野市で交互に開催しています。中には大会を終えた後も手紙をやり取りする子供がいて、お互いへの思いを強め、その後の大会で会うことを楽しみに、練習に力が入っていました。また、指導者も回数を重ねるごとに親交が深まっています。強い絆で結ばれていると実感しますね。 青少年・スポーツ交流 ・国内姉妹都市青少年交流キャンプ(昭和59年度~)  両市の小学校高学年から中学生が、それぞれの市で一緒に宿泊し、自然体験やレクリエーションを通じて相互に交流を深めます。 共同作業で心を一つに ・スポーツでの交流(平成元年度~) 思いを込めたボールを交換  ソフトボールの選抜チームが試合を通じて交流します。また、小学生のバレーボールチームやサッカーチームが試合などを通じ、親睦を深めます。 ・親善訪問リレーマラソン(平成6年度~)  姉妹都市締結10周年を記念し、秦野市から諏訪市までリレーマラソンで親善訪問。以来、5年ごとに開催しています。