本町地区
白玉鴨居稲荷
(しらたまかもいいなり)
 伝説では、平将門(まさかど)が夢にみた都を探し回り、秦野の地にやってきて、今の龍門寺辺りに滞在したという。ある夜、将門の夢まくらにキツネが現れ、「この郷(さと)は将門の居城としては狭い。南の方角の地形も良くない。」と告げたという。将門は、キツネがすみかとしていた祠(ほこら)に何度も参拝し、秦野盆地を後にした。この祠は以前、日本専売公社秦野支局内の鴨居屋敷内にあったため、地名をとって鴨居稲荷と呼んでいたが、戦後、妙法寺境内に移された。妙法寺には、もともと白玉稲荷があったため合祀(ごうし)し、白玉鴨居稲荷となった。